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揃物・歌川広重・二代歌川広重・安政3〜5年(1856〜58)

名所江戸百景

江戸の名所を縦長の大判錦絵で描いた、歌川広重の最晩年の揃物です。安政3〜5年(1856〜58)に118図が出て、師の没後に二代広重が描き加えた1図とあわせ、このサイトでは全119図を紹介します。

安政3年(1856)2月から、版元の魚屋栄吉が刊行しました。前の年の安政の大地震で大きな被害を受けた江戸が立ち直っていく時期にあたり、日本橋や浅草、隅田川の両岸から、目黒・王子・品川といった郊外の行楽地まで、町の名所と季節の行事を描いています。描かれた場所のほとんどは今の東京都で、川口(埼玉県)や真間・国府台・堀江(千葉県)など、江戸の外れの数図も含みます。

「東海道五拾三次之内」などの横長の画面とは違って縦長の大判を使い、手前に大きく物を置いて奥の景色をのぞかせる構図や、高い所から見下ろす視点を多く取り入れました。広重は制作の途中、安政5年(1858)9月に亡くなりましたが、刊行はその翌月まで続きました。最後の3図には弟子の二代広重の手が入っているという説があります。翌安政6年には、二代広重が「赤坂桐畑雨中夕けい」を描き加えました。

揃いには梅素亭玄魚が文字を書いた目録が1枚つき、題を春・夏・秋・冬に分けて並べています。このサイトの番号はこの目録の順(夏の部は読み方の違う並びもあります)で1〜118とし、二代広重の図を119番目に置きました。「大はしあたけの夕立」や「亀戸梅屋舗」はファン・ゴッホが油彩で写したことでも知られます。東京国立博物館と国立国会図書館が全図を所蔵しています。

全119図

揃物を所蔵する主な館

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

海外の所蔵館

出典・参考