名所江戸百景 ・ 70
中川口
めいしょえどひゃっけい なかがわぐち
One Hundred Famous Views of Edo: Mouth of the Nakagawa River
作品に ついて
画面の手前の岸には、番所の建物と松の木が見え、人が立っています。そこから川へ、客を乗せた二艘の舟が漕ぎ出しています。中ほどには竿で筏を操る男たちがいくつも浮かび、奥の川は左上へ続き、岸の葦原と林の向こうに夕焼けの赤い野が広がります。岸辺には小舟がつながれています。
淡い水色の川が画面のほとんどを占め、筏の黒い線が横に並ぶ、すっきりとした構図です。上から見下ろす視点で、川の合流点の広がりを伝えています。
中川口には、川を行き来する船や荷を改める中川船番所が置かれていました。ここは小名木川を経て、行徳の塩や下総の産物を江戸へ運ぶ水運の要所で、成田山へ詣でる人も舟でここを通ったとされます。番所では、江戸に出入りする人や荷が厳しく調べられました。
夏の部の1図で、改印は安政4年2月です。中川はほかに「逆井のわたし」や「にい宿のわたし」にも描かれ、江戸の東の水運のにぎわいを伝えています。
描かれた 場所の 今
中川口の辺りは、今は旧中川と小名木川が合わさる江東区大島の水辺です。船番所の跡の近くには江東区の中川船番所資料館があり、番所の様子を再現した展示で、江戸の水運の歴史を紹介しています。川沿いは遊歩道として整備されています。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-380
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1イ
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1939.1479
出典・参考
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