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名所江戸百景 柳しま
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名所江戸百景 ・ 32

柳しま

めいしょえどひゃっけい やなぎしま

One Hundred Famous Views of Edo: Yanagishima

横十間川と北十間川が出合う柳島を、妙見堂の門前と料亭の建つ岸を中心に描いた図です。屋根船の浮かぶ川と橋、その向こうに広がる田、はるかに筑波山を望む、水辺の行楽地の景色です。

制作年
安政4年(1857)4月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
柳島(東京都)
遠くに見える場所
筑波山

作品について

手前の川を屋根船が行き、左岸には赤い塀に囲まれた妙見堂と、二階建ての料亭が並びます。料亭の先には木の橋が架かり、人々が渡っています。川の向こうには松の並ぶ土手と広い田が続き、地平には二つの峰をもつ筑波山がかすんで見えます。

上から見下ろす視点で、手前の水辺の細かな建物と、奥の平らな田園とがくっきり分かれています。川の青、塀の赤、田の灰緑が画面に帯を重ね、空の上の藍のぼかしが全体を締めています。遠くの筑波山が、平らな景色に一つの焦点を与えています。

柳島の妙見堂は法性寺の妙見菩薩をまつる堂で、江戸の人々の信仰を集め、葛飾北斎も深く信仰したと伝わります。門前の料亭橋本は川に臨む座敷で知られ、参詣と舟遊びをあわせて楽しむ人々が訪れました。

春の部の一図です。参詣と行楽が重なる川べりの名所を、広い田園と遠い山まで一つの画面に収めたところに、江戸の東の郊外の広がりが感じられます。

描かれた場所の今

法性寺は今も墨田区業平5丁目にあり、「柳島の妙見さま」と呼ばれて親しまれ、北斎ゆかりの寺としても知られます。北十間川と横十間川の合流点には柳島橋が架かり、近くには東京スカイツリーがそびえています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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