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名所江戸百景 亀戸天神境内
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 65

亀戸天神境内

めいしょえどひゃっけい かめいどてんじんけいだい

One Hundred Famous Views of Edo: Precincts of Kameido Tenjin Shrine

亀戸天神の境内を、藤棚の下から太鼓橋越しに望んだ図です。垂れ下がる藤の花と大きな太鼓橋が、池の上に重なるように描かれています。初夏の花と水辺の涼しさが、一つの画面に描かれています。

制作年
安政3年(1856)7月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
亀戸天神社(東京都)

作品について

画面の上から、藤の花房がいくつも垂れ下がり、手前には藤棚の柱が立っています。その奥に、太鼓橋が大きな弧を描いて池に架かり、橋の上を人々が渡ります。右には松の生えた岸が張り出し、奥には茶店や見物の人々が並び、池には燕が飛び交います。

藤の淡い紫と、池の深い青、太鼓橋の淡い紅の取り合わせが美しい図です。藤の房と柱を手前に置いて、橋と池をのぞかせる構図で、境内の奥行きを表しています。藤の房は輪郭を描かずに色の重なりで表され、柔らかな花の感じを出しています。

亀戸天神は菅原道真を祀る神社で、太宰府天満宮にならって造られた池と太鼓橋が名高く、藤の名所として知られました。初夏の藤の季節には、江戸から多くの参詣人が訪れたとされます。境内の茶店では名物の料理や菓子が売られ、参詣と行楽を兼ねて訪れる人が多くいました。

夏の部の1図で、改印は安政3年7月です。亀戸は春の部の「亀戸梅屋舗」にも描かれ、ゴッホが写したその梅の図と並び、亀戸の花の名所を伝えています。

描かれた場所の今

亀戸天神社は今も江東区亀戸にあり、池に架かる二つの太鼓橋と藤棚が残っています。4月中旬から5月初めにかけての藤まつりの時期には、池に映る藤の花と東京スカイツリーを一緒に眺めることができます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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