名所江戸百景 ・ 65
亀戸天神境内
めいしょえどひゃっけい かめいどてんじんけいだい
One Hundred Famous Views of Edo: Precincts of Kameido Tenjin Shrine
作品に ついて
画面の上から、藤の花房がいくつも垂れ下がり、手前には藤棚の柱が立っています。その奥に、太鼓橋が大きな弧を描いて池に架かり、橋の上を人々が渡ります。右には松の生えた岸が張り出し、奥には茶店や見物の人々が並び、池には燕が飛び交います。
藤の淡い紫と、池の深い青、太鼓橋の淡い紅の取り合わせが美しい図です。藤の房と柱を手前に置いて、橋と池をのぞかせる構図で、境内の奥行きを表しています。藤の房は輪郭を描かずに色の重なりで表され、柔らかな花の感じを出しています。
亀戸天神は菅原道真を祀る神社で、太宰府天満宮にならって造られた池と太鼓橋が名高く、藤の名所として知られました。初夏の藤の季節には、江戸から多くの参詣人が訪れたとされます。境内の茶店では名物の料理や菓子が売られ、参詣と行楽を兼ねて訪れる人が多くいました。
夏の部の1図で、改印は安政3年7月です。亀戸は春の部の「亀戸梅屋舗」にも描かれ、ゴッホが写したその梅の図と並び、亀戸の花の名所を伝えています。
描かれた 場所の 今
亀戸天神社は今も江東区亀戸にあり、池に架かる二つの太鼓橋と藤棚が残っています。4月中旬から5月初めにかけての藤まつりの時期には、池に映る藤の花と東京スカイツリーを一緒に眺めることができます。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-376
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1イ
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1925.3762
出典・参考
- Art Institute of Chicago: Precincts of Kameido Tenjin Shrine (Kameido Tenjin keidai), from the series "One Hundred Famous Views of Edo (Meisho Edo hyakkei)"(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- ColBase(東京国立博物館): 名所江戸百景 亀戸天神境内(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Wikipedia: One Hundred Famous Views of Edo(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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