名所江戸百景 ・ 27
蒲田の 梅園
めいしょえどひゃっけい かまたのうめぞの
One Hundred Famous Views of Edo: The Plum Orchard at Kamata
作品に ついて
手前から奥まで太い幹の梅の木が並び、枝先に白い花がほころんでいます。木の間には茅葺きの茶屋が建ち、着飾った女性たちが散策しています。右手前には青い麻の葉模様の布団をのせた駕籠が置かれ、左奥には池の青がのぞきます。
空は上を紅、下を淡くぼかして、梅の花の白を引き立てています。地面の青緑と灰色の幹が落ち着いた色調をつくり、画面の端で大きく切り取られた駕籠が、見る人を園の入口に立たせるような効果を生んでいます。
蒲田の梅屋敷は、東海道の蒲田村で道中薬の和中散を売っていた山本家が、庭に梅を植えたのが始まりとされます。旅人が休む茶屋を兼ね、江戸から足を延ばす梅見の名所として親しまれました。駕籠で乗りつける客も多かったと考えられます。
春の部の梅の名所として、亀戸梅屋舗と並ぶ図です。メトロポリタン美術館にも同じ図があり、色の調子がよく似た刷りが見られます。人物を小さく抑え、木々と駕籠で場所の雰囲気を伝える構成になっています。
描かれた 場所の 今
梅屋敷の跡は大田区蒲田3丁目の聖蹟蒲田梅屋敷公園になっています。明治天皇がたびたび立ち寄ったことから「聖蹟」の名がつき、今も園内の梅が早春に花を咲かせます。近くを走る京急線の駅名も梅屋敷です。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-345
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1イ
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1939.1461
- メトロポリタン美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
ニューヨーク 作品番号 JP2510
出典・参考
- Art Institute of Chicago: The Plum Orchard at Kamata (Kamata no umezono), from the series "One Hundred Famous Views of Edo (Meisho Edo hyakkei)"(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- ColBase(東京国立博物館): 名所江戸百景 蒲田の梅園(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 名所江戸百景 蒲田の梅園(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- The Metropolitan Museum of Art: Plum Garden at Kamata (Kamata no umezono), from the series One Hundred Famous Views of Edo (Meisho Edo hyakkei) (JP2510)(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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