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名所江戸百景 蒲田の梅園
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 27

蒲田の梅園

めいしょえどひゃっけい かまたのうめぞの

One Hundred Famous Views of Edo: The Plum Orchard at Kamata

東海道に近い蒲田の梅屋敷を、咲きそろった梅の木越しに描いた図です。淡い紅の空の下に白い花が点々と開き、茶屋の屋根や行き交う女性たち、手前に置かれた駕籠が、梅見の一日のにぎわいを伝えます。

制作年
安政4年(1857)2月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
蒲田(東京都)

作品について

手前から奥まで太い幹の梅の木が並び、枝先に白い花がほころんでいます。木の間には茅葺きの茶屋が建ち、着飾った女性たちが散策しています。右手前には青い麻の葉模様の布団をのせた駕籠が置かれ、左奥には池の青がのぞきます。

空は上を紅、下を淡くぼかして、梅の花の白を引き立てています。地面の青緑と灰色の幹が落ち着いた色調をつくり、画面の端で大きく切り取られた駕籠が、見る人を園の入口に立たせるような効果を生んでいます。

蒲田の梅屋敷は、東海道の蒲田村で道中薬の和中散を売っていた山本家が、庭に梅を植えたのが始まりとされます。旅人が休む茶屋を兼ね、江戸から足を延ばす梅見の名所として親しまれました。駕籠で乗りつける客も多かったと考えられます。

春の部の梅の名所として、亀戸梅屋舗と並ぶ図です。メトロポリタン美術館にも同じ図があり、色の調子がよく似た刷りが見られます。人物を小さく抑え、木々と駕籠で場所の雰囲気を伝える構成になっています。

描かれた場所の今

梅屋敷の跡は大田区蒲田3丁目の聖蹟蒲田梅屋敷公園になっています。明治天皇がたびたび立ち寄ったことから「聖蹟」の名がつき、今も園内の梅が早春に花を咲かせます。近くを走る京急線の駅名も梅屋敷です。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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