名所江戸百景 ・ 24
目黒新冨士
めいしょえどひゃっけい めぐろしんふじ
One Hundred Famous Views of Edo: New Fuji, Meguro
作品に ついて
画面左に緑の塚が山の形にそびえ、ジグザグの道を人々が登っています。頂上にも人影があります。手前には満開の桜と目黒川の流れ、花見客と茶店が見えます。右奥には田が広がり、地平の山並みの上に雪の富士が浮かびます。
手前の小さな富士塚と遠くの本物の富士を並べた、見立ての趣向の構図です。空の上端の赤と、霞の黄色い帯、緑の塚と白い富士の対比が鮮やかです。
新富士は文政2年(1819)、蝦夷地の探検で知られる近藤重蔵が別邸の庭に築いた富士塚とされます。江戸では富士講の流行で各地に富士塚が築かれ、登れば富士に参ったのと同じ御利益があると信じられました。
春の部の第24図です。次の目黒元不二と対になる図で、新旧二つの富士塚を続けて見せています。改印は安政4年(1857)4月です。小さな富士塚と遠くの本物の富士を一画面に並べる趣向は、江戸の人々の富士への信仰と親しみをよく表しています。
描かれた 場所の 今
新富士の塚は残っておらず、跡は目黒区中目黒二丁目の辺りとされます。周りは住宅地になり、近くを流れる目黒川の両岸は今も桜の名所として春に多くの人が訪れます。跡地の近くには説明板が立っているとされます。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-342
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1939.1460
出典・参考
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