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名所江戸百景 深川木場
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名所江戸百景 ・ 106

深川木場

めいしょえどひゃっけい ふかがわきば

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雪の降る深川の木場を、材木の立てかけられた手前から見渡した一図です。水に浮かぶ材木と雪をかぶった木立や橋、手前に大きくのぞく番傘が、静かな冬の情景をつくっています。

制作年
安政3年(1856)8月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
木場(東京都)

作品について

左手前には雪の積もった材木が斜めに立てかけられ、下の端に「魚」の字のある番傘と犬がのぞきます。中ほどの堀には材木が浮かび、川並と呼ばれた職人が竿で操っています。奥には雪をかぶった木立と橋が見え、空からは雪が舞い、雀が飛びます。

白と淡い藍を主にした静かな色調の中で、材木の淡い紅と傘の黄色が目を引きます。手前の材木の斜めの線が画面を区切り、その間から奥の景色をのぞかせる構図です。

木場は材木問屋の集まる町で、元禄の頃に深川のこの地へまとめられたと伝わります。火事の多い江戸では材木の需要が大きく、安政2年(1855)の地震の後の町の再建も、木場の材木が支えたと考えられます。

冬の部の図で、傘の「魚」の字は版元の魚屋栄吉を指すとされます。雪景色の図は冬の部に多く、この図はその中でも構図の大胆さで知られます。手前で大胆に切り取られた番傘は、見る人がその場に立っているかのような臨場感を生んでいます。

描かれた場所の今

木場の材木問屋は1970年代を中心に埋立地の新木場へ移り、跡地の一部は1992年に都立木場公園になりました。材木を水に浮かべて乗りこなす「木場の角乗」は、東京都の無形民俗文化財として伝えられています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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