名所江戸百景 ・ 106
深川木場
めいしょえどひゃっけい ふかがわきば
One Hundred Famous Views of Edo: Lumberyards at Fukagawa
作品に ついて
左手前には雪の積もった材木が斜めに立てかけられ、下の端に「魚」の字のある番傘と犬がのぞきます。中ほどの堀には材木が浮かび、川並と呼ばれた職人が竿で操っています。奥には雪をかぶった木立と橋が見え、空からは雪が舞い、雀が飛びます。
白と淡い藍を主にした静かな色調の中で、材木の淡い紅と傘の黄色が目を引きます。手前の材木の斜めの線が画面を区切り、その間から奥の景色をのぞかせる構図です。
木場は材木問屋の集まる町で、元禄の頃に深川のこの地へまとめられたと伝わります。火事の多い江戸では材木の需要が大きく、安政2年(1855)の地震の後の町の再建も、木場の材木が支えたと考えられます。
冬の部の図で、傘の「魚」の字は版元の魚屋栄吉を指すとされます。雪景色の図は冬の部に多く、この図はその中でも構図の大胆さで知られます。手前で大胆に切り取られた番傘は、見る人がその場に立っているかのような臨場感を生んでいます。
描かれた 場所の 今
木場の材木問屋は1970年代を中心に埋立地の新木場へ移り、跡地の一部は1992年に都立木場公園になりました。材木を水に浮かべて乗りこなす「木場の角乗」は、東京都の無形民俗文化財として伝えられています。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-425
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1イ
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1939.1443
出典・参考
- Art Institute of Chicago: Lumberyards at Fukagawa (Fukagawa kiba), from the series "One Hundred Famous Views of Edo (Meisho Edo hyakkei)"(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- ColBase(東京国立博物館): 名所江戸百景 深川木場(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 名所江戸百景 深川木場(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Wikipedia: One Hundred Famous Views of Edo(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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