名所江戸百景 ・ 69
深川三十三間堂
めいしょえどひゃっけい ふかがわさんじゅうさんげんどう
One Hundred Famous Views of Edo: The Hall of Thirty-three Bays at Fukagawa
作品に ついて
画面の中ほどを、朱塗りの長い堂が左下から右上へ斜めに横切っています。手前には杉の木と、堂の前を歩く人々が見えます。堂の奥には道が続き、茶屋や家が並び、さらに奥には材木を浮かべた水面が広がり、帆柱が林のように立っています。堂の縁側の下を行く人々の姿も小さく描かれています。
堂の朱と屋根の灰色、水面の青、木々の緑が鮮やかに対比されています。長い堂を斜めに大きく描いて、その長さを強調した構図です。
深川の三十三間堂は、京の三十三間堂にならって建てられた堂で、堂の端から端へ矢を射る通し矢が行われました。近くの木場は材木の集まる所で、江戸の町づくりを支えていました。堂は元禄期に浅草から深川へ移されたとされ、深川の名所の一つになりました。
夏の部の1図で、改印は安政4年8月です。堂は明治時代に取り壊されたため、この図は失われた江戸の建物の姿を伝える記録にもなっています。
描かれた 場所の 今
深川三十三間堂は1872年に取り壊され、今は残っていません。跡は富岡八幡宮の東側、江東区富岡2丁目付近にあたり、説明板とレリーフが立っています。周辺の数矢という地名は、通し矢にちなむものです。富岡八幡宮の参拝と合わせて訪ねられます。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-390
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1イ
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1939.1477
出典・参考
- Art Institute of Chicago: The Hall of Thirty-three Bays at Fukagawa (Fukagawa Sanjusangendo), from the series "One Hundred Famous Views of Edo (Meisho Edo hyakkei)"(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- ColBase(東京国立博物館): 名所江戸百景 深川三十三間堂(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Wikipedia: One Hundred Famous Views of Edo(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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