名所江戸百景 ・ 7
大てんま町木綿店
めいしょえどひゃっけい おおでんまちょうもめんだな
One Hundred Famous Views of Edo: Cotton-goods Lane, Odenma-cho
作品に ついて
右手に土蔵造りの大店が奥まで続き、軒先には屋号を染め抜いた黒い暖簾が掛かっています。屋根の上には防火のための忍び返しのような飾りが並びます。手前左には女性が三人連れ立って歩き、左端の柱が画面を縦に区切っています。
黒い暖簾と白い文字の繰り返しが、通りの奥行きをリズムよく見せています。女性たちの着物の灰紫と裾の赤が、色を抑えた画面の中で目を引きます。
大伝馬町は江戸の木綿問屋が集まった町で、伊勢などの商人が店を構えていました。暖簾に見える屋号はこうした問屋の名を示しているとされ、当時の町の実際の姿を伝える手がかりになります。
春の部の第7図で、改印は安政5年(1858)4月と揃物の中でも遅い時期の刊行です。秋の部の大伝馬町こふく店と対になる、同じ町を描いた図です。画面左端に柱を立てて通りをのぞかせる構図は、見る人が店の軒下に立っているような感覚を生みます。人物を大きく描いた図は揃物では多くなく、本図は町の風俗を伝える一枚としても見どころがあります。
描かれた 場所の 今
大伝馬町は今の中央区日本橋大伝馬町に当たり、オフィスビルが建ち並ぶ街になっています。繊維関係の問屋や会社が今も多く、木綿問屋の町だった歴史を伝えています。周りには小伝馬町や堀留町など江戸の地名が残ります。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-325
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1928.301
出典・参考
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