名所江戸百景 ・ 112
愛宕下藪小路
めいしょえどひゃっけい あたごしたやぶこうじ
One Hundred Famous Views of Edo: Yabu Street at the foot of Atago Hill
作品に ついて
右手前から竹が枝を垂らし、その葉には雪が厚く積もっています。左手には大名屋敷の長屋塀が奥まで続き、手前の通りを傘を差した人々が歩きます。右の堀に沿った道は奥へ延び、突き当たりに赤い門がのぞきます。空からは雪が降り、雀が飛び交います。通りを行く人々は雪に足を取られないよう、身をかがめて歩いています。
白い雪と藍の堀、塀の淡い灰色が冬の冷たさを伝え、奥の門の赤が小さく目を引きます。手前の竹を大きく描いて、その間から通りを見通す構図です。
愛宕下は愛宕山の東の麓で、大名の屋敷が並ぶ武家地でした。藪小路の名は竹藪に由来するとされ、画面右の竹藪の向こうの小道を指すと考えられます。奥の門は愛宕神社の門とされます。
冬の部の図で、春の部の「芝愛宕山」と同じ愛宕山の周りを描きます。武家屋敷の町並みを雪景色で描いた図として、「びくにはし雪中」などと並びます。雪をのせた竹の重みが、しんしんと降る雪の静けさを感じさせます。
描かれた 場所の 今
愛宕下は今の港区西新橋・虎ノ門のあたりで、藪小路の名は残っていません。愛宕山の上の愛宕神社は今もあり、急な「出世の石段」で知られます。周りは虎ノ門ヒルズなどの高層ビルが立つオフィス街になりました。愛宕山はNHK放送博物館のある場所としても知られます。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-431
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1イ
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1939.1446
出典・参考
- Art Institute of Chicago: Yabu Street at the foot of Atago Hill (Atagoshita yabukoji), from the series "One Hundred Famous Views of Edo (Meisho Edo hyakkei)"(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- ColBase(東京国立博物館): 名所江戸百景 愛宕下藪小路(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 名所江戸百景 愛宕下藪小路(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Wikipedia: One Hundred Famous Views of Edo(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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