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名所江戸百景 愛宕下藪小路
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 112

愛宕下藪小路

めいしょえどひゃっけい あたごしたやぶこうじ

One Hundred Famous Views of Edo: Yabu Street at the foot of Atago Hill

雪の積もった愛宕山の麓の通りを、竹藪越しに描いた一図です。大名屋敷の長い塀と堀、雪を重そうにのせた竹の枝、傘を差して歩く人々が、しんとした冬の町の情景をつくっています。

制作年
安政4年(1857)12月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
愛宕山(東京都)

作品について

右手前から竹が枝を垂らし、その葉には雪が厚く積もっています。左手には大名屋敷の長屋塀が奥まで続き、手前の通りを傘を差した人々が歩きます。右の堀に沿った道は奥へ延び、突き当たりに赤い門がのぞきます。空からは雪が降り、雀が飛び交います。通りを行く人々は雪に足を取られないよう、身をかがめて歩いています。

白い雪と藍の堀、塀の淡い灰色が冬の冷たさを伝え、奥の門の赤が小さく目を引きます。手前の竹を大きく描いて、その間から通りを見通す構図です。

愛宕下は愛宕山の東の麓で、大名の屋敷が並ぶ武家地でした。藪小路の名は竹藪に由来するとされ、画面右の竹藪の向こうの小道を指すと考えられます。奥の門は愛宕神社の門とされます。

冬の部の図で、春の部の「芝愛宕山」と同じ愛宕山の周りを描きます。武家屋敷の町並みを雪景色で描いた図として、「びくにはし雪中」などと並びます。雪をのせた竹の重みが、しんしんと降る雪の静けさを感じさせます。

描かれた場所の今

愛宕下は今の港区西新橋・虎ノ門のあたりで、藪小路の名は残っていません。愛宕山の上の愛宕神社は今もあり、急な「出世の石段」で知られます。周りは虎ノ門ヒルズなどの高層ビルが立つオフィス街になりました。愛宕山はNHK放送博物館のある場所としても知られます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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