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名所江戸百景 請地秋葉の境内
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名所江戸百景 ・ 91

請地秋葉の境内

めいしょえどひゃっけい うけじあきばのけいだい

One Hundred Famous Views of Edo: Precints of the Akiba Shrine, Ukeji

請地の秋葉神社の境内の池と庭を、紅葉の盛りに描いた図です。池の水面に松と紅葉が静かに映り込み、左下の休み処では僧の姿の人と、母子らしい二人が紅葉を眺めています。

制作年
安政4年(1857)8月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
秋葉神社(請地)(東京都)

作品について

画面の大部分を、静かな池の水面が占めています。岸には赤く色づいたもみじと松が並び、その影が水に映っています。左上の対岸にも紅葉の林が続き、池の上には水鳥が浮かびます。左下の茶店の縁台には、筆を持つような僧の姿の人と、女性と子どもが描かれています。

白に近い水面と紅葉の赤、松の緑の対比が鮮やかです。水に映る影を淡い色で描き分け、池の静けさと秋の澄んだ空気を伝えています。

秋葉神社は火伏せの神を祀る社で、江戸の人々や大名家の信仰を集め、境内の庭園と紅葉で知られていました。左下の人物は、出家した広重自身とその家族を描いたとする見方があります。向島一帯には寺社や料理屋が点在し、江戸の人々の手近な行楽地でした。

秋の部の紅葉の図の一つで、王子滝の川や真間の紅葉とあわせて、江戸近郊の紅葉の名所を伝えています。水面に映る景色を大きく描く構図は、揃物の中でも珍しいものです。

描かれた場所の今

秋葉神社は今の墨田区向島四丁目にあり、境内はこぢんまりとして、描かれたような広い庭園は残っていません。火伏せの神として今も地域の人々に信仰されています。周りは住宅と町工場の並ぶ下町で、近くには向島の料亭街があります。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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