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名所江戸百景 浅草金龍山
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 99

浅草金龍山

めいしょえどひゃっけい あさくさきんりゅうざん

One Hundred Famous Views of Edo: Kinryuzan Temple at Asakusa

雪の浅草寺を、雷門の内側から仁王門と五重塔に向けて描いた冬の一図です。画面の上に雷門の大提灯を大きくのぞかせ、白一色の境内との対比で深い奥行きと静けさを生んでいます。

制作年
安政3年(1856)7月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
浅草寺(東京都)

作品について

左の朱の柱と上から下がる大きな提灯が、門の内側から見ていることを示します。その向こうに雪の参道が延び、傘を差した参詣人が行き交います。奥には雪をかぶった仁王門がそびえ、右手に五重塔が立ちます。

黒々とした提灯の文字と朱の柱、雪の白が強く響き合います。降りしきる雪は細かな白い点で表され、門と塔の朱色が白い景色の中に浮かびます。手前の大きなものの間から奥の景色をのぞかせる、この揃物らしい構図です。

金龍山は浅草寺の山号です。安政2年(1855)の地震で傷んだ五重塔の修復が終わって間もない刊行で、その復興を記念した図と考えられています。江戸随一の観音霊場として、門前は一年中参詣の人でにぎわいました。

冬の部の最初の図です。題は山号で「金龍山」と記し、春の部の「吾妻橋金龍山遠望」と呼び合います。メトロポリタン美術館やシカゴ美術館など、海外の美術館にもよい刷りが残っています。雪の白と朱の対比が鮮やかな、冬の部の幕開けにふさわしい図です。

描かれた場所の今

雷門は慶応元年(1865)に焼け、今の門と大提灯は1960年に再建されたものです。宝蔵門(旧仁王門)は1964年、五重塔は1973年に鉄筋コンクリートで建て直され、塔は昔の東側から西側へ位置が移りました。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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