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名所江戸百景 鴻の台とね川風景
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名所江戸百景 ・ 95

鴻の台とね川風景

めいしょえどひゃっけい こうのだいとねがわふうけい

One Hundred Famous Views of Edo: View of Konodai and the Tone River

下総の国府台(鴻の台)の高い崖から、利根川(今の江戸川)と遠くの富士山を望む図です。紅葉した木の生えた崖の上に人が立ち、眼下の川を白い帆の船が行き交っています。

制作年
安政3年(1856)5月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
国府台(鴻の台)(千葉県)、江戸川(東京都)
遠くに見える場所
富士山

作品について

画面の左に、緑の高い崖が切り立ち、上には松と紅葉した木が生え、何人かの人が景色を眺めています。崖の下を川が大きく流れ、白い帆を張った船がいくつも上り下りしています。対岸には田畑と林が広がり、地平線の向こうに富士山が白くそびえています。

崖の緑と川の水色、夕焼けの桃色の空が、すがすがしい秋の景色を作っています。左の崖を大きく描いて画面を分け、右の広い川と遠景を見せる構図です。

国府台は、古代に下総の国府が置かれた台地で、戦国時代には北条氏と里見氏が戦った国府台合戦の舞台でした。江戸時代には川と富士を一望する景勝地として、江戸から多くの人が訪れました。題の利根川は、当時の呼び名で今の江戸川にあたります。

千葉の名所を描いた3図の一つで、安政3年5月の初期の図です。高い崖を画面の片側に大きく置き、残りに広い眺めを見せる構図は、広重が山や崖の名所を描くときによく使ったものです。

描かれた場所の今

国府台は今の千葉県市川市にあり、崖の上は里見公園として整備されて、江戸川を見下ろす展望が楽しめます。公園には里見氏ゆかりの夜泣き石などが残り、春は桜の名所として親しまれています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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