名所江戸百景 ・ 116
高田姿見のは し俤の 橋砂利場
めいしょえどひゃっけい たかだすがたみのはしおもかげのはしじゃりば
One Hundred Famous Views of Edo: Sugatami Bridge, Omokage Bridge and the Gravel Pit at Takata
作品に ついて
右手前に神田川に架かる木の太鼓橋が描かれ、その上と岸の道を人々が歩いています。この橋が面影橋とされます。左には川と土手、中ほどには広い田が広がり、奥の丘の麓には家々と木立が並びます。画面の上には緑の丘が横たわり、空は紅と黄に染まります。
黄色みを帯びた田と、川の濃い藍、丘の緑、空の紅が鮮やかに響き合います。手前の橋を大きく描き、遠景の丘へ向けて田が広がっていく構図です。人の姿は小さく、景色の広がりが主役です。
面影橋(俤の橋)は神田川に架かる橋で、題に並ぶ姿見の橋との関係ははっきりしません。砂利場は川の砂利を採った村の名とされ、奥の丘の麓には氷川神社があったと考えられます。のどかな田園の広がる郊外でした。
冬の部の図ですが、色づかいの鮮やかさで知られます。改印の月に将軍徳川家定がこの橋を渡ったとされ、それにちなんだ刊行とする見方もあります。空と田を染める黄と紅は、冬の澄んだ夕暮れの光を表していると考えられます。
描かれた 場所の 今
面影橋は今も新宿区と豊島区の境で神田川に架かり、すぐそばを都電荒川線が走って「面影橋」の停留所があります。川沿いは桜並木になり、春には花見の人でにぎわいます。田や砂利場の景色は住宅地に変わりました。橋の名だけが残ります。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-435
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1イ
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1939.1496
出典・参考
- Art Institute of Chicago: Sugatami Bridge, Omokage Bridge and the Gravel Pit at Takata (Takata Sugataminohashi Omokagenohashi jariba), from the series "One Hundred Famous Views of Edo (Meisho Edo hyakkei)"(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- ColBase(東京国立博物館): 名所江戸百景 高田姿見のはし俤の橋砂利場(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 名所江戸百景 高田姿見のはし俤の橋砂利場(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Wikipedia: One Hundred Famous Views of Edo(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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