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名所江戸百景 品川御殿やま
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 28

品川御殿やま

めいしょえどひゃっけい しながわごてんやま

One Hundred Famous Views of Edo: Goten Hill at Shinagawa

品川の御殿山を、崖のように削り取られた山肌とともに描いた図です。台地の上には満開の桜と花見の人々が見え、桜の名所の姿と、台場造りのために土を取られた跡とが一つの画面に並んでいます。

制作年
安政3年(1856)4月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
御殿山(東京都)

作品について

画面の中ほどに黄土色の崖が段になって続き、その上の台地に桜と松の木立が並びます。崖の間の細い道を人々が上り下りし、手前の低い所は水たまりの残る広い窪地になって、ここにも小さな人影が歩いています。

薄紅の桜と濃い松の緑、むき出しの土の黄土色が横に重なり、下の灰青の窪地へと続きます。崖の切り口を水平の帯で表したことで、削られた山の大きさが強く伝わります。人物を点のように小さく描いたことも、崖の高さを際立たせています。

御殿山は、かつて将軍家の御殿があったことからの名で、江戸時代の中頃までに桜が植えられ、品川宿に近い花見の名所になりました。嘉永6年(1853)にペリーの艦隊が来ると、品川沖に台場を築くための土がここから切り出され、山の姿は大きく変わったといわれます。

春の部の桜の図の一つです。花見の名所を描きながら、削られた山肌をそのまま描き込んだところに、開国前後の江戸の移り変わりが表れていると考えられます。

描かれた場所の今

御殿山は今の品川区北品川の高台で、ビルや住宅の間に御殿山庭園などの緑が残ります。かつての山は台場造りや鉄道の敷設で大きく削られましたが、庭園や周辺の桜が春に花を咲かせ、花見の名所だった頃の面影を伝えています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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