名所江戸百景 ・ 28
品川御殿やま
めいしょえどひゃっけい しながわごてんやま
One Hundred Famous Views of Edo: Goten Hill at Shinagawa
作品に ついて
画面の中ほどに黄土色の崖が段になって続き、その上の台地に桜と松の木立が並びます。崖の間の細い道を人々が上り下りし、手前の低い所は水たまりの残る広い窪地になって、ここにも小さな人影が歩いています。
薄紅の桜と濃い松の緑、むき出しの土の黄土色が横に重なり、下の灰青の窪地へと続きます。崖の切り口を水平の帯で表したことで、削られた山の大きさが強く伝わります。人物を点のように小さく描いたことも、崖の高さを際立たせています。
御殿山は、かつて将軍家の御殿があったことからの名で、江戸時代の中頃までに桜が植えられ、品川宿に近い花見の名所になりました。嘉永6年(1853)にペリーの艦隊が来ると、品川沖に台場を築くための土がここから切り出され、山の姿は大きく変わったといわれます。
春の部の桜の図の一つです。花見の名所を描きながら、削られた山肌をそのまま描き込んだところに、開国前後の江戸の移り変わりが表れていると考えられます。
描かれた 場所の 今
御殿山は今の品川区北品川の高台で、ビルや住宅の間に御殿山庭園などの緑が残ります。かつての山は台場造りや鉄道の敷設で大きく削られましたが、庭園や周辺の桜が春に花を咲かせ、花見の名所だった頃の面影を伝えています。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-346
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1イ
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1939.1462
出典・参考
東京都をもっと知る
姉妹サイトで、同じ土地の別の魅力も訪ねてみませんか。






