名所江戸百景 ・ 67
逆井の わたし
めいしょえどひゃっけい さかさいのわたし
One Hundred Famous Views of Edo: Ferry Crossing at Sakasai
作品に ついて
画面の手前の葦の中に、白鷺が二羽立ち、水面の上を一羽が飛んでいます。左にも羽を広げた鷺がいます。中ほどの川には渡し舟が一艘浮かび、対岸には杉の林と茶屋の屋根が並びます。遠くには低い山が横たわり、空には夕焼けの赤い帯が見えます。
白い鷺と青い川、緑の葦と林の色の取り合わせが、穏やかな水辺の空気を伝えます。手前の鷺を大きく描き、川を斜めに流して、奥行きを出した構図です。鷺の白い羽は、紙の白を生かして柔らかく表されています。
逆井の渡しは、中川を渡って下総方面へ向かう道にあった渡し場です。この辺りは江戸の東の郊外で、川辺の湿地には鷺などの水鳥が多く見られたとされます。渡し場の近くの茶屋は、旅人が舟を待つ間に休む場所だったと考えられます。
夏の部の1図で、改印は安政4年2月です。中川は「中川口」「にい宿のわたし」にも描かれ、江戸の東を流れる川の景色が、揃物の中に何度も登場します。
描かれた 場所の 今
逆井の渡しがあった中川は、今は旧中川と呼ばれ、江東区と江戸川区の境を流れています。渡し場の辺りには明治時代に逆井橋が架けられ、川沿いには遊歩道が整い、散策や水辺の遊びを楽しむ人が訪れます。川沿いでは今も鷺などの水鳥を見かけます。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-377
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1イ
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1939.1394
出典・参考
東京都をもっと知る
姉妹サイトで、同じ土地の別の魅力も訪ねてみませんか。






