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名所江戸百景 市ヶ谷八幡
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名所江戸百景 ・ 41

市ヶ谷八幡

めいしょえどひゃっけい いちがやはちまん

One Hundred Famous Views of Edo: Ichigaya Hachiman Shrine

外堀に臨む市谷八幡宮を、門前町のにぎわいとともに描いた図です。霞のたなびく丘の上に、桜に囲まれた社殿の朱の屋根がのぞき、その下に並ぶ町家と堀の水が、山の手の名所の姿を伝えます。

制作年
安政5年(1858)10月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
市谷亀岡八幡宮(東京都)

作品について

画面の下に外堀の水が青く横たわり、その上の通りを人々が行き交っています。中ほどには町家の屋根が並び、その向こうの丘は濃い森に覆われています。森の中には満開の桜と、朱色の破風をもつ社殿、参道の石段が見え、空には雁の列が飛んでいます。

白と薄黄の霞が何本も横にたなびき、町と丘とを区切っています。森の深い緑の中に桜の白と社殿の朱が際立ち、霞の帯によって画面に奥行きとリズムが生まれています。

市谷八幡宮は鎌倉の鶴岡八幡宮を勧請したと伝わる社で、今の市谷亀岡八幡宮にあたります。外堀の市谷御門に近く、門前には茶屋や芝居小屋が並んで、参詣客でにぎわう盛り場でした。高台の境内からは、堀の向こうに江戸の町を見渡すことができたといいます。

春の部の一図ですが、改印は初代広重が亡くなった翌月の安政5年10月です。このため二代広重の筆が加わっているとする説が有力とされますが、所蔵館はいずれも初代の作として扱っています。

描かれた場所の今

市谷亀岡八幡宮は今も新宿区市谷八幡町の高台にあり、急な石段の上に社殿が建っています。外堀の水面も残り、JR市ケ谷駅の近くでは釣り堀として親しまれています。周りはオフィスや学校の並ぶ街になりました。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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