名所江戸百景 ・ 12
上野山した
めいしょえどひゃっけい うえのやました
One Hundred Famous Views of Edo: The Yamashita District of Ueno
作品に ついて
右手に二階建ての大きな料理屋があり、「伊勢屋」と染めた幕が張られています。店の前には荷を積んだ馬や行き交う人々、黄色い日除けの屋台が見えます。左手前には大きな傘が幾つも並び、奥には上野の山の石垣と森が続きます。
空を大きく取り、烏の群れを斜めに飛ばして画面に動きを与えています。屋根の濃い藍と幕の色、手前の傘の模様が、町の賑わいをにぎやかに伝えています。
山下は寛永寺の門前に当たり、料理屋や見世物小屋、茶屋が集まる盛り場でした。参詣や花見の客が通る道筋で、江戸の庶民の楽しみの場でもありました。
春の部の第12図です。改印は安政5年(1858)10月で、初代広重が亡くなった翌月に当たります。そのため二代広重の筆が入っているとする説がありますが、所蔵館はどれも初代の作としています。店先の看板の文字や行き交う人の姿が細かく描かれ、門前町の暮らしぶりを伝える資料としても見ることができます。
描かれた 場所の 今
山下の辺りは今のJR上野駅の西側、上野公園の入口に当たります。上野戦争で寛永寺の多くが焼けたあと、山は公園となり、麓には駅や繁華街が広がりました。アメ横へ続く人通りの多い街になっています。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-330
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1939.1456
出典・参考
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