名所江戸百景 ・ 64
堀切の 花菖蒲
めいしょえどひゃっけい ほりきりのはなしょうぶ
One Hundred Famous Views of Edo: Irises at Horikiri
作品に ついて
画面の手前には、細い葉の間から大きな花菖蒲が三輪、空に向かって咲いています。その向こうには菖蒲田が広がり、紫や白の花が点々と咲き、見物の人々の姿が小さく見えます。手前の水路が青く横切り、奥の林の向こうに夕焼けの赤い帯が見えます。花びらの柔らかな紫は、ぼかしによって表されています。
大きな花と遠くの小さな花の対比で、菖蒲田の広さを感じさせています。水色の空と緑の葉、淡い紫の花びらの色の取り合わせが、初夏の涼しげな空気を伝えます。
堀切は葛飾の農村で、江戸時代の後半に花菖蒲が栽培されるようになり、多くの品種を育てた菖蒲園が評判になりました。初夏には江戸から見物客が訪れたとされます。将軍が鷹狩りの途中に立ち寄ったという話も伝わり、菖蒲の名所として広く知られました。
夏の部の1図で、改印は安政4年閏5月です。花を前景に大きく描く構図は、梅の「亀戸梅屋舗」などと同じ手法で、季節の花の名所を印象的に描いています。
描かれた 場所の 今
堀切菖蒲園は今も葛飾区にあり、区立の庭園として約200種6000株の花菖蒲が育てられています。6月の葛飾菖蒲まつりの時期には、紫や白の花が見頃を迎え、多くの見物客でにぎわいます。京成線の堀切菖蒲園駅から歩いて行けます。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-375
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1イ
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1925.3763
出典・参考
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