名所江戸百景 ・ 45
八つ 見のは し
めいしょえどひゃっけい やつみのはし
One Hundred Famous Views of Edo: Yatsumi Bridge
作品に ついて
画面の上から、柳の長い枝が簾のように垂れ下がっています。右上には柳の幹の一部が、左下には一石橋の欄干と日傘の端がのぞきます。柳の間からは川と石垣、そこに架かる木の橋が見え、川には荷を積んだ舟が行き交います。奥には白壁の屋敷が連なり、その向こうに富士山がそびえ、空を燕が飛んでいます。
柳の緑が画面の上半分を覆い、その隙間から遠景をのぞかせる構図です。空の上の藍と地平の赤い帯、富士の白が澄んだ遠景をつくり、手前の柳と欄干が景色に奥行きを与えています。
一石橋は日本橋川に架かる橋で、外堀と日本橋川が出合う所にありました。橋の上から常盤橋や呉服橋、日本橋や江戸橋など、自らを含めて八つの橋が見えたことから、八つ見の橋とも呼ばれたといいます。橋の周りには武家屋敷や商家の蔵が集まり、舟の行き交う水運の要でもありました。
夏の部の一図で、目録の並びでは日本橋の二図に続きます。柳の枝で画面を覆う構図は、揃物で繰り返し見られる近景の工夫の一つです。
描かれた 場所の 今
一石橋は今も日本橋川に架かり、真上を首都高速道路が通っています。橋のたもとには、迷子を探すために江戸時代に建てられた「一石橋迷子しらせ石標」が残り、東京都の文化財に指定されています。周りはオフィスビルの立ち並ぶ街です。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-381
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1イ
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1925.3741
出典・参考
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