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名所江戸百景 八つ見のはし
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 45

八つ見のはし

めいしょえどひゃっけい やつみのはし

One Hundred Famous Views of Edo: Yatsumi Bridge

一石橋の上から、垂れる柳の枝越しに周りの橋や武家屋敷、遠くの富士山を望んだ図です。八つの橋が見えたことから八つ見の橋とも呼ばれた眺めを、燕の飛ぶ初夏の空とともに描いています。

制作年
安政3年(1856)8月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
一石橋(八ツ見の橋)(東京都)
遠くに見える場所
富士山

作品について

画面の上から、柳の長い枝が簾のように垂れ下がっています。右上には柳の幹の一部が、左下には一石橋の欄干と日傘の端がのぞきます。柳の間からは川と石垣、そこに架かる木の橋が見え、川には荷を積んだ舟が行き交います。奥には白壁の屋敷が連なり、その向こうに富士山がそびえ、空を燕が飛んでいます。

柳の緑が画面の上半分を覆い、その隙間から遠景をのぞかせる構図です。空の上の藍と地平の赤い帯、富士の白が澄んだ遠景をつくり、手前の柳と欄干が景色に奥行きを与えています。

一石橋は日本橋川に架かる橋で、外堀と日本橋川が出合う所にありました。橋の上から常盤橋や呉服橋、日本橋や江戸橋など、自らを含めて八つの橋が見えたことから、八つ見の橋とも呼ばれたといいます。橋の周りには武家屋敷や商家の蔵が集まり、舟の行き交う水運の要でもありました。

夏の部の一図で、目録の並びでは日本橋の二図に続きます。柳の枝で画面を覆う構図は、揃物で繰り返し見られる近景の工夫の一つです。

描かれた場所の今

一石橋は今も日本橋川に架かり、真上を首都高速道路が通っています。橋のたもとには、迷子を探すために江戸時代に建てられた「一石橋迷子しらせ石標」が残り、東京都の文化財に指定されています。周りはオフィスビルの立ち並ぶ街です。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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