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名所江戸百景 金杉橋芝浦
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 80

金杉橋芝浦

めいしょえどひゃっけい かなすぎばししばうら

One Hundred Famous Views of Edo: Kanasugi Bridge at Shibaura

金杉橋を渡る日蓮宗の講の一行の幟越しに、芝浦の海を望む図です。手前には題目を書いた長い吹き流しや傘、講の印を付けた旗が林立し、奥には帆船の浮かぶ青い海が広がります。

制作年
安政4年(1857)7月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
芝浦(東京都)

作品について

画面の手前は、講の一行が掲げる幟や傘で埋まっています。赤い吹き流しには題目が書かれ、上には「講中」と記した小旗が何枚も揺れています。その向こうに、柳の茂る岸と金杉川の河口、帆を張った船が浮かぶ芝浦の海が広がります。

赤と白の旗や吹き流しを手前に大きく重ね、奥の青い海と対比させています。人物はほとんど描かず、持ち物だけで行列のにぎわいを伝える大胆な構図です。

一行は、10月の日蓮の命日に行われる池上本門寺のお会式へ向かう人々とされます。金杉橋は東海道が金杉川(古川)を渡る橋で、芝浦は江戸湾に面した漁師町と景勝地でした。金杉橋のあたりは、江戸の南の入口として旅人や荷車が絶えず行き交う場所でした。

行列の人物を描かずに、旗や傘だけで大勢の人の熱気を伝えているのが特徴です。手前の物で景色を区切る工夫は「鉄炮洲稲荷橋湊神社」などと共通しており、晩年の広重が好んだ構図でした。

描かれた場所の今

金杉橋は今も港区の古川(金杉川)にかかり、上には首都高速道路が通っています。橋のたもとには屋形船や釣り船が並びます。芝浦の海は埋め立てられ、運河とビルの町に変わりました。池上本門寺のお会式は今も10月に盛大に行われています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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