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名所江戸百景 浅草川大川端宮戸川
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 60

浅草川大川端宮戸川

めいしょえどひゃっけい あさくさがわおおかわばたみやとがわ

One Hundred Famous Views of Edo: Asakusa River, Great Riverbank, Miyato River

大山詣りに出かける人々が、隅田川で水垢離をとる場面を描いた図です。手前には奉納の梵天が大きく立ち、川の向こうに吾妻橋と筑波山が見えています。江戸の庶民の信仰と旅の楽しみを伝える一図です。

制作年
安政4年(1857)7月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
隅田川(東京都)
遠くに見える場所
筑波山

作品について

画面の左には、紅白の紙を束ねた梵天と、紙垂をつけた竿が上から大きく突き出しています。手前の水際には笠が並び、右下には木太刀を担いだ人々を乗せた舟が浮かびます。川には小舟が行き交い、奥には吾妻橋、その向こうに二つの峰をもつ筑波山がそびえます。岸辺の茶屋の二階には人々が憩っています。

梵天の赤と白、川の深い青、淡い空の対比が鮮やかです。画面の上半分を大きく空け、手前の梵天を画面の端で切ることで、広々とした川と遠くの山を強調しています。

大山詣りは相模の大山に参る旅で、江戸の職人たちが夏に講を組んで出かけました。出発の前には隅田川で身を清め、奉納の木太刀を担いで旅立ったとされます。浅草川、大川端、宮戸川はいずれも隅田川の呼び名です。講の仲間で連れ立つ旅は、信仰であると同時に楽しい行楽でもありました。

夏の部の1図で、改印は安政4年7月です。祭や参詣の人々を前景に大きく描き、名所の景色を奥に置く構図は、揃物に繰り返し使われています。

描かれた場所の今

隅田川の両岸には今は遊歩道の隅田川テラスが整い、浅草から吾妻橋、東京スカイツリーを望めます。大山詣りは今も続き、神奈川県伊勢原市の大山阿夫利神社には、夏の山開きの時期に多くの参拝者が訪れます。川沿いでは今も夏祭りが催されます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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