名所江戸百景 ・ 60
浅草川大川端宮戸川
めいしょえどひゃっけい あさくさがわおおかわばたみやとがわ
One Hundred Famous Views of Edo: Asakusa River, Great Riverbank, Miyato River
作品に ついて
画面の左には、紅白の紙を束ねた梵天と、紙垂をつけた竿が上から大きく突き出しています。手前の水際には笠が並び、右下には木太刀を担いだ人々を乗せた舟が浮かびます。川には小舟が行き交い、奥には吾妻橋、その向こうに二つの峰をもつ筑波山がそびえます。岸辺の茶屋の二階には人々が憩っています。
梵天の赤と白、川の深い青、淡い空の対比が鮮やかです。画面の上半分を大きく空け、手前の梵天を画面の端で切ることで、広々とした川と遠くの山を強調しています。
大山詣りは相模の大山に参る旅で、江戸の職人たちが夏に講を組んで出かけました。出発の前には隅田川で身を清め、奉納の木太刀を担いで旅立ったとされます。浅草川、大川端、宮戸川はいずれも隅田川の呼び名です。講の仲間で連れ立つ旅は、信仰であると同時に楽しい行楽でもありました。
夏の部の1図で、改印は安政4年7月です。祭や参詣の人々を前景に大きく描き、名所の景色を奥に置く構図は、揃物に繰り返し使われています。
描かれた 場所の 今
隅田川の両岸には今は遊歩道の隅田川テラスが整い、浅草から吾妻橋、東京スカイツリーを望めます。大山詣りは今も続き、神奈川県伊勢原市の大山阿夫利神社には、夏の山開きの時期に多くの参拝者が訪れます。川沿いでは今も夏祭りが催されます。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-372
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1イ
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1939.1419
出典・参考
- Art Institute of Chicago: Asakusa River, Great Riverbank, Miyato River (Asakusagawa Okawabata Miyatogawa), from the series "One Hundred Famous Views of Edo (Meisho Edo hyakkei)"(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- ColBase(東京国立博物館): 名所江戸百景 浅草川大川端宮戸川(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Wikipedia: One Hundred Famous Views of Edo(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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