名画のふるさと名画と画家を地域から探す
名所江戸百景 京橋竹がし
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 76

京橋竹がし

めいしょえどひゃっけい きょうばしたけがし

One Hundred Famous Views of Edo: Bamboo Yards and Kyo Bridge

満月の夜、京橋の上を提灯を持った人々が渡っていく図です。橋のたもとの河岸には竹が高く立てかけられ、黒い影となって並び、川面では船頭が荷を積んだ舟を竿で進めています。

制作年
安政4年(1857)12月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
京橋(東京都)

作品について

画面の上半分を大きな京橋が横切り、擬宝珠のついた欄干の上を、提灯を掲げた人々が列になって渡っています。左の岸には、竹がびっしりと立てかけられて黒い森のように見えます。橋の下では一人の船頭が舟を進め、奥には次の橋がかかっています。

濃い藍の夜空に白い満月が浮かび、灰色の橋と黒い竹の影が画面を引き締めています。橋を画面の外まで大きく描いて手前に置き、その下から奥をのぞかせる構図です。

京橋は日本橋から東海道を南へ進んで最初に渡る橋で、そのたもとには竹を商う問屋が集まり「竹河岸」と呼ばれました。提灯の一行は、大山詣りなど夜の参詣に出かける人々とも考えられます。竹は普請や日用品の材料として欠かせず、川船で運ばれて河岸に積まれていました。

提灯の小さな光と月だけが明かりという夜の景色を、摺りの濃淡で描き分けています。江戸の町の中心にありながら、静かな夜の川辺の風情を伝える図で、揃物の夜景の中でもよく知られています。

描かれた場所の今

京橋川は昭和30年代に埋め立てられ、その跡を首都高速道路が通っています。京橋の親柱3基が中央区京橋三丁目と銀座一丁目に残り、区の文化財になっています。近くの「竹河岸通り」に、竹を商った河岸の名残があります。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

姉妹サイト

姉妹サイトで、同じ土地の別の魅力も訪ねてみませんか。