名所江戸百景 ・ 76
京橋竹が し
めいしょえどひゃっけい きょうばしたけがし
One Hundred Famous Views of Edo: Bamboo Yards and Kyo Bridge
作品に ついて
画面の上半分を大きな京橋が横切り、擬宝珠のついた欄干の上を、提灯を掲げた人々が列になって渡っています。左の岸には、竹がびっしりと立てかけられて黒い森のように見えます。橋の下では一人の船頭が舟を進め、奥には次の橋がかかっています。
濃い藍の夜空に白い満月が浮かび、灰色の橋と黒い竹の影が画面を引き締めています。橋を画面の外まで大きく描いて手前に置き、その下から奥をのぞかせる構図です。
京橋は日本橋から東海道を南へ進んで最初に渡る橋で、そのたもとには竹を商う問屋が集まり「竹河岸」と呼ばれました。提灯の一行は、大山詣りなど夜の参詣に出かける人々とも考えられます。竹は普請や日用品の材料として欠かせず、川船で運ばれて河岸に積まれていました。
提灯の小さな光と月だけが明かりという夜の景色を、摺りの濃淡で描き分けています。江戸の町の中心にありながら、静かな夜の川辺の風情を伝える図で、揃物の夜景の中でもよく知られています。
描かれた 場所の 今
京橋川は昭和30年代に埋め立てられ、その跡を首都高速道路が通っています。京橋の親柱3基が中央区京橋三丁目と銀座一丁目に残り、区の文化財になっています。近くの「竹河岸通り」に、竹を商った河岸の名残があります。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-395
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1939.1425
- ブルックリン美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
ニューヨーク 作品番号 30.1478.76
出典・参考
- Art Institute of Chicago: Bamboo Yards and Kyo Bridge (Kyobashi Takegashi)(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Brooklyn Museum: Bamboo Yards, Kyobashi Bridge, No. 76 from One Hundred Famous Views of Edo(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- ColBase(東京国立博物館): 名所江戸百景 京橋竹がし(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 名所江戸百景 京橋竹がし(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- nippon.com: 『京橋竹がし』浮世写真家 喜千也の「名所江戸百景」第17回(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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