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名所江戸百景 芝うらの風景
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名所江戸百景 ・ 108

芝うらの風景

めいしょえどひゃっけい しばうらのふうけい

One Hundred Famous Views of Edo: View of Shiba Bay

芝浦の海を、手前に立つ澪標越しに浜御殿の岸の方へ望んだ一図です。海の上を飛ぶ都鳥の群れと、沖を行く帆船を、明るく澄んだ青の海の上に軽やかに、のびのびと描いています。

制作年
安政3年(1856)2月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
芝浦(東京都)

作品について

左手前には木を組んだ澪標が大きく立ち、海面からは杭が突き出ています。右手には石垣に囲まれ松の茂る浜御殿の岸が延び、沖には帆を張った船や小舟が浮かびます。海の上を都鳥(ユリカモメ)の群れが舞い、遠くの水平線に陸地が続きます。船の帆は風を受けてふくらんでいます。

鮮やかな青の海と、地平の紅の空が明るい印象を与えます。手前の澪標を大きく描き、白い鳥を散らすことで、広い海の奥行きと動きを出しています。

芝浦は江戸湾に面した浜で、船の通り道を示す澪標が立ち、漁や海苔採りが行われていました。右手の浜御殿は将軍家の庭園で、海の水を引いた池がありました。沖にはペリー来航の後に築かれた品川の台場も描かれているとされます。

改印は安政3年(1856)2月で、揃物で最も早く出た5図の一つです。冬の部に置かれ、冬の鳥である都鳥が季節を示しています。海の広がりと鳥の動きを生かした明るい画面は、雪景色の多い冬の部の中で異色の一図といえます。

描かれた場所の今

芝浦の海は明治以降に埋め立てが進み、今は芝浦ふ頭やオフィスビル、高層住宅の並ぶ港区の湾岸地区です。浜御殿は都立の浜離宮恩賜庭園として残り、海水を引き入れた潮入の池を今も見ることができます。庭園の向こうには高層ビルが並びます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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