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名所江戸百景 高輪うしまち
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 81

高輪うしまち

めいしょえどひゃっけい たかなわうしまち

One Hundred Famous Views of Edo: Ushimachi at Takanawa

高輪の牛町を、牛車の大きな車輪越しに描いた図です。海の上には淡い虹がかかり、浜には子犬が西瓜の皮のそばで遊んでいます。人の姿を描かずに、町の暮らしを伝えています。

制作年
安政4年(1857)4月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
高輪(東京都)

作品について

画面の右に、木の牛車の大きな車輪と梶棒が迫っています。地面には西瓜の皮と草鞋が落ち、一匹の子犬が何かをくわえています。その向こうに石垣の岸と江戸湾が広がり、沖には帆船が並び、空には大きな虹が弧を描いています。

手前の車輪を大きく切り取り、奥の海と空を広く見せる大胆な構図です。虹の淡い色と海の藍、浜の灰色が、夏の終わりの穏やかな光を伝えます。沖の船の列のあたりには、黒船に備えて築かれた台場があったと考えられます。

高輪の牛町は、江戸初期の増上寺や江戸城の工事のために上方から呼ばれた牛持ちが住んだ町とされ、重い荷を運ぶ牛車が集まっていました。東海道沿いの海辺で、品川へ向かう旅人も通りました。

揃物の中でも特に思い切った構図の図として知られています。人物を描かず、車輪や西瓜の皮、子犬といった物だけで、牛車の行き交う町の気配を伝える工夫が見どころです。

描かれた場所の今

高輪の牛町は今の港区高輪二丁目のあたりとされます。近くには高輪大木戸跡が国の史跡として残り、明治の鉄道の高輪築堤も見つかって史跡になりました。海は埋め立てられ、高輪ゲートウェイ駅周辺の新しい町並みが広がっています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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