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名所江戸百景 鎧の渡し小網町
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名所江戸百景 ・ 46

鎧の渡し小網町

めいしょえどひゃっけい よろいのわたしこあみちょう

One Hundred Famous Views of Edo: Yoroi Ferry, Koami-cho

日本橋川の鎧の渡しを、渡し舟と小網町の白壁の蔵並みとともに描いた図です。手前には日傘を差した女性が後ろ姿で立ち、燕の飛ぶ空と黄色い雲が、川べりの夏の明るさを伝えます。

制作年
安政4年(1857)10月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
小網町(東京都)

作品について

右手前の岸に、日傘を差した女性が後ろ姿で立っています。川の中ほどでは船頭が竿をさして小舟を進め、その先にも人を乗せた舟や荷舟が浮かびます。左手には大きな舟の舳先がせり出し、対岸には白壁の蔵がずらりと並んでいます。空には燕が飛び、黄色い雲がたなびきます。

白壁の蔵の三角の屋根が奥へ連なって小さくなっていく遠近法が、画面に強い奥行きを与えています。女性の着物の藍の格子と、朱の渦巻き模様の帯が、手前で目を引く色のアクセントになっています。

鎧の渡しは日本橋川を渡って小網町と対岸の茅場町を結んだ渡し舟で、源義家が嵐を鎮めるために鎧を沈めたという伝説が名の由来とされます。小網町の河岸には、船で運ばれた米や塩、酒などを納める蔵が並び、江戸の物流を支えていました。

夏の部の一図です。人物を大きく手前に置き、その向こうに町の景色を広げる構図は、日常の一瞬をとらえるこの揃物の特徴をよく示しています。

描かれた場所の今

鎧の渡しは明治5年(1872)に鎧橋が架けられて役目を終え、今も同じ場所に鉄の鎧橋が架かっています。小網町には小網神社があり、強運厄除けの社として多くの参拝者が訪れます。河岸の蔵はなくなり、オフィスビルの街になりました。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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