名画のふるさと名画と画家を地域から探す
名所江戸百景 湯しま天神坂上眺望
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 117

湯しま天神坂上眺望

めいしょえどひゃっけい ゆしまてんじんさかうえちょうぼう

One Hundred Famous Views of Edo: Hilltop View from Yushima Tenjin Shrine

雪の湯島天神の坂の上から、眼下の町並みと不忍池を見渡した一図です。手前の鳥居と茶屋、坂の下に広がる雪の屋根、池に浮かぶ弁天島が、高台からの見晴らしのよい眺めを伝えます。

制作年
安政3年(1856)4月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
湯島天満宮(東京都)、不忍池(東京都)

作品について

左手前に石の鳥居と、提灯を下げた茶屋が雪をかぶって立ち、坂の上には傘を持った人々がいます。下の石段を上ってくる人の姿も見えます。坂の下には雪の積もった町家の屋根が並び、その向こうに不忍池と弁天島、さらに奥に上野の山の木立が広がります。雪の日の澄んだ空気が画面全体に満ちています。

雪の白と池の明るい青、茶屋の朱が清らかな色合いをつくります。高台の手前を大きく、町と池を小さく描いて、坂の上からの見晴らしの広さを感じさせる構図です。

湯島天神は菅原道真を祀る社で、学問の神として、また梅の名所として江戸の人々に親しまれました。境内は不忍池を見下ろす台地の端にあり、男坂・女坂と呼ばれる石段がありました。台地の上から不忍池や上野の山を一望できる眺めは、江戸の人々に愛された景色でした。

冬の部の終わり近くに置かれた図です。シカゴ美術館には、色を摺る前の墨の線だけの刷りも残っており、この揃物の版づくりの手順を知る手がかりになると考えられます。

描かれた場所の今

湯島天満宮は今も文京区湯島にあり、合格祈願の参拝者や2〜3月の梅まつりでにぎわいます。男坂・女坂の石段も残りますが、周りにビルが建ち並び、境内から不忍池を見下ろすことはできなくなりました。境内の梅は今も見事です。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

海外の所蔵館

出典・参考

姉妹サイト

姉妹サイトで、同じ土地の別の魅力も訪ねてみませんか。