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名所江戸百景 神田紺屋町
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 75

神田紺屋町

めいしょえどひゃっけい かんだこんやちょう

One Hundred Famous Views of Edo: The Dyers' Quarter in Kanda

染物屋が集まる神田紺屋町の、物干し台に掛けられた布の間から、遠くの富士山を望む図です。藍で染めた長い布が風に揺れ、白と藍の大胆な模様が画面の大部分を占めています。

制作年
安政4年(1857)11月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
神田紺屋町(東京都)
遠くに見える場所
富士山

作品について

画面の右と左に、高い物干し台から下がる染め布が何枚も並んでいます。藍のぼかしや市松模様、菱の文様を染めた布が風にたわみ、その隙間から町並みと、白い雪をかぶった富士山がのぞきます。空には一羽の鳥が飛んでいます。

藍と白の対比が鮮やかで、縦に垂れる布の線が画面を力強く区切っています。手前の布を大きく描き、富士を小さく遠くに置く構図は、この揃物でよく使われる遠近の工夫です。布の一枚には、広重の名にちなむ印が染められているとされます。

紺屋町は、その名のとおり紺屋(染物屋)が集まった町で、布を干す高い物干し台が並んでいました。ここで染めた浴衣や手ぬぐいは江戸の人々に広く使われ、物干しに翻る布は町の名物でした。

江戸の名所の多くが寺社や川辺であるのに対し、この図は職人の仕事場そのものを名所として描いています。布の模様を画面いっぱいに見せる大胆さは、この揃物の縦長の画面ならではのものです。

描かれた場所の今

神田紺屋町は今も千代田区の町名として残り、オフィスビルが並ぶ地区になっています。染物屋はほとんど姿を消し、物干し台に布が翻る光景はありません。近くには、江戸の職人町の名残を伝える古い町名が多く残っています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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