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名所江戸百景 せき口上水端はせを庵椿やま
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 40

せき口上水端はせを庵椿やま

めいしょえどひゃっけい せきぐちじょうすいばたばしょうあんつばきやま

One Hundred Famous Views of Edo: Basho's Hut on Camellia Hill Beside the Aqueduct at Sekiguchi

関口の神田上水のほとりに建つ芭蕉ゆかりの庵と椿山を、川沿いの道から眺めた図です。ゆるやかに曲がる上水の流れと、春の花が咲く小高い丘、そこに建つ庵が、静かな郊外の趣を伝えます。

制作年
安政4年(1857)4月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
関口(東京都)

作品について

画面の左下から奥へ、青い神田上水がゆるやかに曲がって流れています。右岸の灰色の道を人々が歩き、その先の小高い丘には松と桜が茂り、茅葺きの庵が建っています。丘の麓には小さな門と石段が見え、左の対岸には田が広がり、遠くに林が続きます。

川の濃い青が手前から奥へ視線を導き、丘の緑と桜の淡い紅、空の藍から赤へのぼかしが、柔らかな春の夕べの空気をつくっています。大きく斜めに傾いた松が、画面に動きを与えています。川べりを歩く人々の小さな姿が、散策の道ののどかさを伝えます。

関口は神田上水の取水口である大洗堰があった所で、ここから江戸の町へ飲み水が送られました。松尾芭蕉は若い頃に上水の工事に関わったと伝わり、その縁で門人たちが設けた庵が関口芭蕉庵とされます。隣の丘は椿が多いことから椿山と呼ばれました。

春の部の一図です。俳人ゆかりの庵を、川べりの散策の道とともに描き、江戸の人々が好んだ風雅な郊外の名所として紹介しています。

描かれた場所の今

関口芭蕉庵は今も文京区関口2丁目に庵と庭が残ります。隣の椿山はホテル椿山荘東京の庭園となり、神田上水の流れは神田川として続いています。川沿いは江戸川公園として整備され、春には桜並木が花を咲かせます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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