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名所江戸百景 堀江ねこざね
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 96

堀江ねこざね

めいしょえどひゃっけい ほりえねこざね

One Hundred Famous Views of Edo: Horie and Nekozane

江戸川の河口に近い、堀江と猫実の漁村を描いた図です。曲がりくねる川に沿って茅葺きの家々が並び、遠くには富士山がそびえています。手前の砂州では、男が網で鳥を捕ろうとしています。

制作年
安政3年(1856)2月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
堀江・猫実(千葉県)
遠くに見える場所
富士山

作品について

画面の中央を、川が大きく曲がりながら奥へ流れています。両岸には茅葺きの小さな家が並び、松林が囲んでいます。川には小舟が一艘浮かび、手前の砂州には鳥の群れがいて、右の草むらには網の綱を引く男がうずくまっています。遠くには海と白い富士山が見えます。

川の深い藍と岸の緑、家々の黄色い屋根が鮮やかに並び、夕焼けの赤が地平線を染めています。上から見下ろす視点で、村と川と海を一つに収めています。

堀江と猫実は、江戸湾に面した漁師の村で、貝や海苔、魚をとって江戸へ運んでいました。鳥を網で捕る猟も行われていたと考えられ、のどかな水郷の暮らしが伝わります。江戸川の河口の三角州にあたり、水路が村の中を縦横に巡っていました。

千葉の名所を描いた3図の最後の図で、安政3年2月の、揃物で最も早い時期の図の一つです。人の気配の少ない静かな水郷の景色に、遠い富士が奥行きを与えています。

描かれた場所の今

堀江と猫実は今の千葉県浦安市にあたります。漁業権の放棄後に海が大きく埋め立てられ、今は住宅地や遊園地の町になりました。境川沿いの旧市街には、旧宇田川家住宅や旧大塚家住宅が残り、漁師町だったころの面影を伝えています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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