名画のふるさと名画と画家を地域から探す
揃物・渓斎英泉・歌川広重・天保6〜9年頃(1835〜38年頃)

木曽海道六拾九次之内

江戸の日本橋から京へ向かう中山道(木曽街道)の69の宿場に、起点の日本橋を加えた全70図に、中津川の別図1図がある揃物です。天保6〜9年頃(1835〜38年頃)に、渓斎英泉が描き始め、歌川広重が引き継いで完成させました。

中山道は、江戸の日本橋から武蔵・上野・信濃・美濃・近江を通って京の三条大橋へ至る街道で、木曽の谷を通ることから木曽街道とも呼ばれました。この揃物は、日本橋を1番、大津を70番として宿場ごとに1図ずつ、横長の大判錦絵で描いています。今の東京都・埼玉県・群馬県・長野県・岐阜県・滋賀県の6都県にまたがり、70図のうち3分の1あまりを、木曽谷を含む信濃(長野県)の図が占めます。

版元は「東海道五拾三次之内」を出した保永堂で、途中から錦樹堂が加わり、のちに錦樹堂だけで刊行しました。最初に起用されたのは渓斎英泉で、日本橋から本庄までの11図をはじめ24図を描きましたが、途中で歌川広重に交代し、広重が残りの46図を手がけました。英泉の図は「木曽街道」「岐阻街道」「支蘇路ノ駅」など題の書き方が図ごとに違い、広重の図はほぼ「木曽海道六拾九次之内」にそろっています。

中津川には構図のまったく違う2図があり、雨の中を旅人が急ぐ「雨の中津川」は、晴れた田園を描いた図に差し替えられたとされ、残る数が少ないことで知られます。このサイトでは2図をそれぞれ1作品として紹介し、全71図としています。東京国立博物館が2図を含む全図を所蔵し、国立国会図書館とシカゴ美術館も多くの図を持っています。

全71図

揃物を所蔵する主な館

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

海外の所蔵館

出典・参考