名所江戸百景 ・ 84
目黒爺々が 茶屋
めいしょえどひゃっけい めぐろじじがちゃや
One Hundred Famous Views of Edo: Old Man's Teahouse, Meguro
作品に ついて
左手に赤い幹の松が何本も高く伸び、その下の緑の斜面を道が下っています。坂の下には茅葺きの茶屋が見え、笠をかぶった旅人が歩いています。中ほどには黄色く実った田が広がり、その先に雪をいただいた富士山と、低い山並みが連なります。
松の赤と緑、田の黄色、空の淡い桃色が重なり、秋の明るさを伝えます。手前の松を高く描き、遠くの富士を小さく置くことで、高台からの眺めの広がりを見せています。
爺々が茶屋は、鷹狩りに来た将軍が立ち寄り、茶屋の主を親しみをこめて「爺」と呼んだことから名が付いたと伝わります。目黒は将軍の鷹狩りの場であり、富士を眺める行楽の地でもありました。落語「目黒のさんま」の舞台ともいわれます。
揃物には目黒を描いた図がいくつかあり、春の部の「目黒新冨士」「目黒元不二」とあわせて、目黒の富士見の名所を伝えています。実った田と赤い松が、秋の部の図らしい明るい季節感を添えています。
描かれた 場所の 今
爺々が茶屋があった茶屋坂は、今の目黒区三田二丁目から中目黒へ下る坂で、坂の上に説明板が立っています。辺りは住宅地になり、富士山が見える日は限られます。目黒では毎年秋に、落語にちなんださんま祭りが開かれています。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-403
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1939.1426
- ブルックリン美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
ニューヨーク 作品番号 30.1478.84
出典・参考
- Art Institute of Chicago: Old Man's Teahouse, Meguro (Meguro Jijigachaya)(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Brooklyn Museum: Grandpa's Teahouse, Meguro, No. 84 from One Hundred Famous Views of Edo(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- ColBase(東京国立博物館): 名所江戸百景 目黒爺々が茶屋(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- 国立国会図書館デジタルコレクション: 名所江戸百景 目黒爺々が茶屋(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- 目黒区: 茶屋坂(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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