名画のふるさと名画と画家を地域から探す
名所江戸百景 日暮里諏訪の台
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 15

日暮里諏訪の台

めいしょえどひゃっけい にっぽりすわのだい

One Hundred Famous Views of Edo: Suwa Bluff at Nippori

日暮里の諏訪の台から、北の田園と遠くの筑波山を眺めた1図です。中央に二本の杉を高く立て、台地の端の床几で花見客がくつろぐ様子を描いています。春の高台の開放感が伝わります。

制作年
安政3年(1856)5月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
日暮里(東京都)
遠くに見える場所
筑波山

作品について

画面中央に二本の杉が高く伸び、その左の台地の縁には床几が並んで、人々が座って景色を眺めています。右下の崖下には花に包まれた家々の屋根が並びます。台地の先には田が水平線まで広がり、右奥に二つの峰を持つ筑波山が見えます。

杉の縦の線と、遠くの平野の横の広がりが対比され、眺めの広さを強めています。手前の白い桜と、霞んだ青緑の平野が、春の柔らかな空気を描いています。

諏訪の台は諏方神社のある日暮里の台地の上で、崖の上から下の田園や遠くの山々を見渡せる景勝地でした。花見と眺望を楽しむ茶店が並び、江戸の人々の行楽地でした。

春の部の第15図です。前の日暮里寺院の林泉と同じ台地を描き、庭の中の眺めと崖の上からの眺めを並べています。改印は安政3年(1856)5月です。春の部には北の郊外から筑波山を望む図が幾つも続き、江戸の北の広がりを印象づけています。手前の床几でくつろぐ人々の姿は、当時の花見の気軽な楽しみ方を伝えています。

描かれた場所の今

諏方神社は今も荒川区西日暮里の台地の上にあり、崖の下をJRの線路が通っています。台地の縁の道からは線路越しに街を見下ろせますが、田園は市街地になり、筑波山を望むことはほとんどできません。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

海外の所蔵館

出典・参考

姉妹サイト

姉妹サイトで、同じ土地の別の魅力も訪ねてみませんか。