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名所江戸百景 佃しま住吉の祭
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 55

佃しま住吉の祭

めいしょえどひゃっけい つくだじますみよしのまつり

One Hundred Famous Views of Edo: Sumiyoshi Festival at Tsukuda Island

佃島の住吉神社の祭の日、島に立てられた大幟を画面の中央に大きく描いた図です。幟の向こうでは神輿を担ぐ人々が集まり、海には帆掛け船が浮かんでいます。江戸の漁師町の祭の熱気を、静かな筆致で伝えています。

制作年
安政4年(1857)7月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
佃島(東京都)

作品について

画面のまん中に、「住吉大明神」と大書した白い幟が上から下まで立っています。左には松が枝を伸ばし、右端には船の舳先と提灯がのぞきます。幟の奥では、金色の神輿のまわりに大勢の人が群がり、水辺には小舟と帆掛け船が行き交います。

白い幟の縦の線が画面を二つに分け、その左右に遠くの海と岸の景色を配した構図です。黒々とした墨の文字と淡い空、緑の岸の対比で、祭の日の明るさを表しています。大幟の白さが、祭の日の清らかさを感じさせます。

佃島は、徳川家康に従って摂津の佃村から移った漁師たちが開いた島で、住吉神社は故郷の神を祀ったものです。祭では神輿を海に入れる勇ましい神事があり、江戸の人々が見物に集まったとされます。島の漁師たちは白魚漁でも知られ、将軍家に白魚を献上したと伝わります。

夏の部の1図です。幟には「安政四丁巳六月吉日」の年記と「佃島氏子中」の文字が読み取れます。幟を大きく前に置いて奥をのぞかせる、揃物によく見られる構図の代表例です。

描かれた場所の今

住吉神社は今も佃にあり、8月の例祭のうち3年に一度の本祭りでは、高さ18メートルほどの大幟が島に立てられ、神輿を船に乗せる船渡御が行われます。幟の柱は普段は川の支流に埋めて保存されています。佃煮発祥の地としても知られ、老舗の店が残ります。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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