名所江戸百景 ・ 55
佃しま住吉の 祭
めいしょえどひゃっけい つくだじますみよしのまつり
One Hundred Famous Views of Edo: Sumiyoshi Festival at Tsukuda Island
作品に ついて
画面のまん中に、「住吉大明神」と大書した白い幟が上から下まで立っています。左には松が枝を伸ばし、右端には船の舳先と提灯がのぞきます。幟の奥では、金色の神輿のまわりに大勢の人が群がり、水辺には小舟と帆掛け船が行き交います。
白い幟の縦の線が画面を二つに分け、その左右に遠くの海と岸の景色を配した構図です。黒々とした墨の文字と淡い空、緑の岸の対比で、祭の日の明るさを表しています。大幟の白さが、祭の日の清らかさを感じさせます。
佃島は、徳川家康に従って摂津の佃村から移った漁師たちが開いた島で、住吉神社は故郷の神を祀ったものです。祭では神輿を海に入れる勇ましい神事があり、江戸の人々が見物に集まったとされます。島の漁師たちは白魚漁でも知られ、将軍家に白魚を献上したと伝わります。
夏の部の1図です。幟には「安政四丁巳六月吉日」の年記と「佃島氏子中」の文字が読み取れます。幟を大きく前に置いて奥をのぞかせる、揃物によく見られる構図の代表例です。
描かれた 場所の 今
住吉神社は今も佃にあり、8月の例祭のうち3年に一度の本祭りでは、高さ18メートルほどの大幟が島に立てられ、神輿を船に乗せる船渡御が行われます。幟の柱は普段は川の支流に埋めて保存されています。佃煮発祥の地としても知られ、老舗の店が残ります。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-369
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1イ
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1939.1417
出典・参考
- Art Institute of Chicago: Sumiyoshi Festival at Tsukuda Island (Tsukudajima Sumiyoshi no matsuri), from the series "One Hundred Famous Views of Edo (Meisho Edo hyakkei)"(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- ColBase(東京国立博物館): 名所江戸百景 佃しま住吉の祭(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Wikipedia: One Hundred Famous Views of Edo(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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