名所江戸百景 ・ 9
筋違内八ツ小路
めいしょえどひゃっけい すじかいうちやつこうじ
One Hundred Famous Views of Edo: Yatsukoji, Inside Sujikai Gate
作品に ついて
画面の大半を明るい色の広場が占め、旅人や物売りがあちこちに散らばっています。左下からは赤い覆いの道具を担いだ大名行列が進み、右下には門の屋根がのぞきます。中ほどには小さな番所があり、奥の土手の柳や松の向こうに川と寺社の屋根が見えます。
人物をごく小さく描いて広場の広さを強調し、上の方に緑の土手と森を帯のように置いています。斜め上から見下ろす視点で、町の広がりを地図のように見せる構図です。
八ツ小路は八方から道が集まることから名付けられた火除地で、火事の延焼を防ぐために空き地のまま残されていました。筋違御門は中山道や日光御成道へ向かう道の出入り口で、人の往来が絶えない場所でした。
春の部の第9図です。名所というより交通の要所を描いた図で、江戸の町の暮らしを俯瞰でとらえた揃物の一面を示しています。改印は安政4年(1857)11月です。大名行列と町の人々が同じ広場に描かれ、武家と町人が行き交う江戸の姿がよく表れています。季節を示す景物が少なく、柳の芽吹きで春を示しているとされます。
描かれた 場所の 今
八ツ小路の辺りは今の千代田区神田須田町・外神田付近で、万世橋の南の大通りの交差点になっています。筋違御門は明治初めに取り壊され、その石は万世橋の架設に使われたとされます。秋葉原の電気街がすぐ北に続きます。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-327
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1939.1455
出典・参考
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