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名所江戸百景 木母寺内川御前栽畑
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名所江戸百景 ・ 92

木母寺内川御前栽畑

めいしょえどひゃっけい もくぼじうちかわごぜんさいばた

One Hundred Famous Views of Edo: Mokubo Temple, Uchigawa Inlet, and Gozensaihata

隅田川の内川の入江のほとり、木母寺の近くにあった料理屋の辺りを描いた図です。入江に架かる木の橋と水辺の座敷、舟から上がる女性たちが、夕暮れの穏やかな景色の中に描かれています。

制作年
安政4年(1857)12月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
木母寺(東京都)

作品について

画面の右に、入江に張り出した料理屋の座敷があり、その前の岸を二人の女性が歩いています。一人は舟から上がったところのようです。入江には木の橋が架かり、岸には松と葦が茂り、奥には田畑と森が広がっています。水面には水鳥が泳いでいます。

淡い水色の入江と緑の岸、夕焼けの空が穏やかな調和を作っています。手前の松や葦を細かく描き、奥へ向かう入江の曲線で奥行きを見せています。

木母寺は、謡曲「隅田川」で知られる梅若丸の伝説の寺です。近くには将軍家に野菜を納める御前栽畑があり、内川のほとりの料理屋は、隅田川上流の行楽客に人気でした。題の寺そのものは画面に描かれていないとされます。

隅田川の上流を描いた図の一つで、季節は秋の部に入っています。料理屋は、将軍が鷹狩りの際に立ち寄ったとも伝わります。名高い寺を題に掲げながら、実際には水辺の行楽の様子を描いたところに、この揃物らしい視点が表れています。

描かれた場所の今

木母寺は今の墨田区堤通二丁目にあり、防災団地の建設のため1970年代後半に近くの現在地へ移りました。梅若丸を祀る梅若塚もあり、4月15日には梅若忌が営まれます。内川の入江は埋め立てられ、川沿いには高い堤防と団地が並んでいます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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