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名所江戸百景 にい宿のわたし
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 93

にい宿のわたし

めいしょえどひゃっけい にいじゅくのわたし

One Hundred Famous Views of Edo: Niijuku Ferry

水戸街道が中川を渡る、新宿の渡しを描いた図です。広い川を大きな帆を張った船が下り、手前の岸には茶店や渡し舟の舟着き場があり、荷を負った馬や旅人が渡しを待っています。

制作年
安政4年(1857)2月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
中川(東京都)

作品について

画面の左手前に二階建ての茶店があり、その前の坂道から岸へ旅人や荷を積んだ馬が下りています。岸には渡し舟が並び、川の中ほどには大きな帆を張った船が浮かんでいます。対岸には松林と家並みが続き、遠くには低い山がかすんでいます。

川の深い藍と岸の緑、夕焼けの赤い空が対比を作っています。斜めに伸びる岸の線と、まっすぐに立つ松の幹が画面にリズムを与えています。

新宿(にいじゅく)は水戸街道の宿場で、中川を渡し舟で越えて宿に入りました。江戸から常陸や下総へ向かう人々が行き交い、渡し場の茶店も旅人でにぎわったと考えられます。中川は、江戸と下総を隔てる川で、渡しには川番所に近い役目もあったとされます。

揃物には中川を描いた図がいくつかあり、この図は江戸の東の出入口にあたる街道の渡しを伝えています。旅人や馬の小さな姿が、名所というより街道の日常を感じさせる一枚です。

描かれた場所の今

新宿は今の葛飾区新宿で、水戸街道(国道6号)が中川を橋で渡っています。渡し舟はなくなり、川沿いには堤防と遊歩道が整備されています。周りは住宅地で、旧宿場の町割りや寺社に、街道の名残が残っています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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