名所江戸百景 ・ 14
日暮里寺院の 林泉
めいしょえどひゃっけい にっぽりじいんのりんせん
One Hundred Famous Views of Edo: Temple Gardens in Nippori
作品に ついて
手前には大きなしだれ桜が二本、淡い花を垂らしています。中ほどから奥へは築山と芝の起伏が続き、明るい小道を花見客がゆったりと歩きます。奥の松の大木の向こうには寺の屋根と、赤く咲いた花木が見えます。
緑の芝と淡い桃色の桜、点々と置かれた赤が、春らしい柔らかな画面を作っています。小道を手前から奥へ曲がりくねらせて、庭の奥行きを感じさせる構図です。
日暮里の台地の寺々は庭づくりを競い、境の垣根が低く一つの大きな庭のように見えたことから「花見寺」と呼ばれたといわれます。日の暮れるのも忘れるほどの里として、日暮里の字が当てられたとされます。
春の部の第14図です。すぐ近くの台地を描いた次の日暮里諏訪の台とともに、江戸の北の郊外の行楽地を紹介しています。改印は安政4年(1857)2月で、花の季節の少し前に売り出された図です。行楽の案内のような役割も果たしていたと考えられ、名所絵の楽しみ方の一端がうかがえます。
描かれた 場所の 今
花見寺と呼ばれた寺のうち、修性院や青雲寺などが今も荒川区西日暮里の台地に並んでいます。谷中七福神めぐりの札所にもなり、静かな寺町の雰囲気を残しています。日暮里駅と西日暮里駅の間の高台です。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-332
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1939.1458
出典・参考
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