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名所江戸百景 品川すさき
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名所江戸百景 ・ 83

品川すさき

めいしょえどひゃっけい しながわすさき

One Hundred Famous Views of Edo: Shinagawa Susaki

品川の洲崎に突き出た弁天社を、空から見下ろすように描いた図です。松に囲まれた赤い社と鳥居の向こうに、帆船の浮かぶ江戸湾が大きく広がり、空を雁の列が渡っていきます。

制作年
安政3年(1856)4月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
品川宿(東京都)

作品について

画面の下半分に、目黒川の河口と、海へ突き出た洲崎が描かれています。洲の先には松林に囲まれた赤い弁天社と鳥居があり、手前の岸には家並みと橋が見えます。その向こうに広がる海には、白い帆の船が点々と浮かび、遠くには対岸の陸が細く延びています。

高い視点から見下ろす鳥瞰の構図で、海の淡い青が画面の大部分を占めています。小さな島のような洲崎と、画面いっぱいの海の広さの対比が、のびやかな印象を与えます。

洲崎の弁天社は、品川宿の海辺にあった景勝地で、海を眺めながら参詣する人々でにぎわいました。品川宿は東海道の最初の宿場で、旅人や遊びに来る江戸の人々で栄えていました。

揃物の初期、安政3年4月に出た図の一つです。秋の部に入っていますが、季節を強く示すものは少なく、空を渡る雁が秋を思わせます。高い空から見下ろす鳥瞰の構図は、広重が名所の地形を分かりやすく見せるためによく使ったものです。

描かれた場所の今

洲崎の弁天社は明治の神仏分離で利田神社となり、今の品川区東品川一丁目にあります。境内には寛政10年に品川沖で捕らえられた鯨を供養した鯨塚が残っています。周りの海は埋め立てられ、目黒川の河口も遠く離れています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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