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名所江戸百景 王子滝の川
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 88

王子滝の川

めいしょえどひゃっけい おうじたきのがわ

One Hundred Famous Views of Edo: The River of Waterfalls at Oji

王子の石神井川の流れ、滝の川を描いた図です。切り立った崖を緑の木々が覆い、崖から細い滝が流れ落ちています。川沿いの岩場には鳥居や茶屋の小屋があり、紅葉した木が秋を告げています。

制作年
安政3年(1856)4月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
王子(東京都)

作品について

画面の中央に、黄色い岩肌の崖が大きくそびえ、その上を緑の木々が覆っています。右手の崖からは一筋の滝が落ち、崖の下の岩場には赤い鳥居と小さな小屋が見えます。左奥には川に架かる橋と、高台の茶屋、紅葉した木々が描かれています。

崖の黄色と森の緑、川の青に紅葉の赤茶が加わり、秋の渓谷の明るい色合いを作っています。川が画面を大きく曲がりながら流れ、奥行きを生んでいます。

石神井川は王子のあたりで台地を深く削り、滝の川と呼ばれる渓谷を作っていました。滝や岩屋の弁天が点在し、紅葉の名所として江戸の人々が訪れました。王子は飛鳥山の桜や王子稲荷とあわせて、一年中にぎわう行楽の地でした。

揃物には王子を描いた図が複数あり、この図は秋の部で紅葉の王子を伝えています。安政3年4月の初期の図で、渓谷の高低差を縦長の画面いっぱいに生かした構図が見どころです。江戸の近くで山水の趣を楽しめる場所として描かれています。

描かれた場所の今

石神井川の王子のあたりは、今の北区の音無親水公園や音無もみじ緑地として整備され、紅葉の季節には川沿いが色づきます。川は護岸工事で流れが変わり、描かれた滝や岩場の多くは失われましたが、名主の滝公園などに渓谷の面影が残っています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

出典・参考

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