名所江戸百景 ・ 66
五百羅漢さゞゐ堂
めいしょえどひゃっけい ごひゃくらかんさざえどう
One Hundred Famous Views of Edo: Sazai Hall of the Five Hundred Rakan Temple
作品に ついて
画面の右には、さざえ堂の黄色い回廊と黒い屋根が大きく立ち上がり、回廊から人々が景色を眺めています。その下の道を、日傘を差した人々が歩き、左下には寺の建物の屋根が見えます。中ほどには緑の田畑が広がり、松や杉が点々と立ち、遠くに家並みが続きます。空には小さな鳥が飛んでいます。
淡い緑の田畑と空が画面を大きく占め、回廊の黄色と屋根の黒がその右を引き締めます。高い所から見下ろす視点で、田畑の広さを伝える構図です。
五百羅漢寺は本所の寺で、五百体の羅漢像と、らせん状の通路をもつ三層のさざえ堂で知られました。堂の上からの眺めは江戸の名所で、多くの人が登ったとされます。この寺は安政の地震でも被害を受けたとされ、この図はその後の姿を描いたものと考えられます。
夏の部の1図で、改印は安政4年8月です。北斎も「冨嶽三十六景」で同じ堂からの富士を描いていますが、この図では富士は見えず、広い田畑の景色を描いています。
描かれた 場所の 今
五百羅漢寺は明治時代に目黒へ移り、今も目黒区下目黒で羅漢像を公開しています。本所にあった寺の跡は江東区大島の住宅地になり、さざえ堂は残っていませんが、跡を示す案内板があるとされます。寺の羅漢像は東京都の文化財に指定されています。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-389
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1イ
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1939.1476
出典・参考
- Art Institute of Chicago: Sazai Hall of the Five Hundred Rakan Temple (Gohyaku Rakan Sazaido), from the series “One Hundred Famous Views of Edo (Meisho Edo hyakkei)”(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- ColBase(東京国立博物館): 名所江戸百景 五百羅漢さゞゐ堂(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Wikipedia: One Hundred Famous Views of Edo(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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