名画のふるさと名画と画家を地域から探す
名所江戸百景 隅田川水神の森真崎
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 35

隅田川水神の森真崎

めいしょえどひゃっけい すみだがわすいじんのもりまっさき

One Hundred Famous Views of Edo: Suijin Shrine and Massaki on the Sumida River

満開の八重桜の枝越しに、隅田川のほとりの水神の森と対岸の真崎のあたりを見渡し、はるかに筑波山を望む図です。濃い藍の空と川に花の淡い紅が映える、春の隅田川らしい眺めです。

制作年
安政3年(1856)8月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
隅田川(東京都)、隅田川神社(水神の森)(東京都)
遠くに見える場所
筑波山

作品について

画面の上と右を、太い幹から伸びた八重桜の枝が縁取っています。その下には隅田川が広がり、帆掛け舟が行き交います。右下の岸には鳥居の立つ水神の森が茂り、手前の道を人々が歩いています。川向こうの真崎の低い岸の先に、二つの峰をもつ筑波山がそびえます。

空と川の濃い藍が画面の大部分を占め、そこに八重桜の花が大きく、淡い紅と白で浮かび上がります。手前の枝を画面の縁に配し、その間から遠景をのぞかせる構図は、揃物で繰り返し使われる手法です。

水神の森は隅田川の守り神をまつる社の森で、今の隅田川神社にあたります。川をはさんだ真崎には真崎稲荷があり、門前の茶屋の田楽で名高かったとされます。向島とあわせて、花見や舟遊びの名所でした。

春の部の一図で、続く「真崎辺より水神の森内川関屋の里を見る図」と対になるように、川の両岸を互いに眺める構成になっています。花の枝越しに名所を見せる、華やかな春の図です。

描かれた場所の今

隅田川神社は今も墨田区堤通2丁目にあり、水神さまとして水運に関わる人々の信仰を集めてきました。周りは首都高速や団地に囲まれていますが、川沿いの堤には桜が植えられ、春には対岸の南千住側とともに花が楽しめます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

海外の所蔵館

出典・参考

姉妹サイト

姉妹サイトで、同じ土地の別の魅力も訪ねてみませんか。