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名所江戸百景 昌平橋聖堂神田川
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名所江戸百景 ・ 47

昌平橋聖堂神田川

めいしょえどひゃっけい しょうへいばしせいどうかんだがわ

One Hundred Famous Views of Edo: Seido and Kanda River from Shohei Bridge

雨に煙る神田川を、昌平橋のたもとから湯島聖堂の白壁の坂とともに描いた図です。切り立った緑の土手、雨の中を舟で行く人々、坂を上る傘の列が、しっとりとした夏の雨の日の空気を伝えます。

制作年
安政4年(1857)9月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
湯島聖堂(東京都)、神田川(東京都)

作品について

画面の左を急な緑の土手が大きく覆い、その上に松が立っています。中ほどの谷を神田川が流れ、雨の中を笠をかぶった船頭が舟を進めます。右岸には湯島聖堂の白壁の塀が坂に沿って段々に続き、傘を差した人々が上っていきます。右下には昌平橋の欄干の一部がのぞきます。

画面全体に細い線で雨が摺られ、灰色の空と緑の土手が雨に湿った色合いをつくっています。左の大きな土手と右の坂が谷をはさむ構図が、神田川の深い流れを強調しています。

湯島聖堂は孔子をまつる聖堂で、幕府の学問所である昌平坂学問所が置かれました。昌平の名は孔子の生地にちなみます。神田川のこのあたりは、中国の名勝になぞらえて茗渓とも呼ばれた谷あいの景勝地でした。聖堂へ向かう坂は昌平坂と呼ばれ、学問所に通う人々が行き来しました。

夏の部の一図です。雨の線を画面全体に摺り込む表現は、同じ夏の部の「大はしあたけの夕立」と並んで、この揃物の天気の描写の巧みさを示しています。

描かれた場所の今

湯島聖堂は今も文京区湯島1丁目にあり、関東大震災の後に再建された大成殿が国の史跡の中に建っています。昌平橋は神田川に架かり、JR御茶ノ水駅付近の深い谷あいの景色は、都心とは思えない緑の眺めとして親しまれています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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