名画のふるさと名画と画家を地域から探す
名所江戸百景 真崎辺より水神の森内川関屋の里を見る図
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 36

真崎辺より水神の森内川関屋の里を見る図

めいしょえどひゃっけい まっさきあたりよりすいじんのもりうちかわせきやのさとをみるず

One Hundred Famous Views of Edo: View from Massaki of Suijin Shrine, Uchigawa Inlet, and Sekiya

真崎の茶屋の丸窓から、水神の森と内川、関屋の里を見渡し、遠くに筑波山を望む図です。窓の円い縁取りの中に梅の枝と川を行く舟、雁の列が収まり、早春の静かな眺めを切り取っています。

制作年
安政4年(1857)8月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
隅田川神社(水神の森)(東京都)、関屋の里(東京都)
遠くに見える場所
筑波山

作品について

画面の大半を、座敷の壁に開けられた大きな丸窓が占めています。窓の外には梅の枝が伸び、その先で隅田川と入江の内川に舟が浮かびます。右手には水神の森の木立、遠くには関屋の里と筑波山が見え、空を雁が渡っていきます。左端には白い花を生けた掛け花入れがのぞきます。

壁の灰緑と柱の朱が円い窓を囲み、その中だけが明るい空と水の青で満たされています。室内から外を眺める額縁のような構図で、見る人も座敷に座って景色を楽しむ客の位置に立たされます。

真崎は隅田川の西岸、今の南千住のあたりで、真崎稲荷の周りには料理茶屋が並び、川を隔てた水神の森や関屋の里の眺めを売り物にしていました。関屋の里は千住に近い田園で、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」にも描かれた土地です。

春の部の一図で、前の図とは反対に真崎の側から川向こうを眺めています。茶屋の座敷を枠にした大胆な構図は、名所を楽しむ江戸の人々の視点をそのまま画面にしたものと考えられます。

描かれた場所の今

真崎稲荷は大正の末に近くの石浜神社に合祀され、今も荒川区南千住3丁目の境内で祀られています。茶屋の並んだ川べりは高層住宅の建つ街となり、対岸の隅田川神社の森を望む堤は、隅田川沿いの遊歩道として整えられています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

この作品を所蔵する館

海外の所蔵館

出典・参考

姉妹サイト

姉妹サイトで、同じ土地の別の魅力も訪ねてみませんか。