名所江戸百景 ・ 43
日本橋江戸ばし
めいしょえどひゃっけい にほんばしえどばし
One Hundred Famous Views of Edo: Nihon Bridge and Edo Bridge
作品に ついて
左手前に、日本橋の擬宝珠をのせた親柱が大きく立ち、画面の下には白木の欄干が斜めに走ります。右下には鰹の入った桶と、それを担ぐ天秤の綱がのぞきます。欄干の間からは日本橋川が見え、荷舟が並び、奥には江戸橋と白壁の蔵の並ぶ河岸が続きます。
親柱と欄干を極端に大きく手前に置き、景色をその隙間からのぞかせる構図です。淡い紅の柱と白木の欄干、川の青の対比が鮮やかで、空は上を濃い藍、下を淡い白でぼかしています。
日本橋は五街道の起点で、橋の北詰には魚河岸があり、毎朝たくさんの魚が水揚げされました。夏の初めに出回る初鰹は、江戸っ子が高値でも競って買い求めた初物で、桶の中の鰹はその季節を示していると考えられます。
夏の部の最初の図です。名所そのものを大きく見せず、橋の一部と商いの品で日本橋を表すやり方は、この揃物の大胆な近景の構図の典型の一つです。空を飛ぶ小さな鳥が、朝の河岸の明るさを添えています。
描かれた 場所の 今
日本橋は1911年に架けられた石造りの橋が今も使われ、国の重要文化財に指定されています。真上を首都高速道路が覆っていますが、地下に移す工事が進められています。江戸橋も昭和通りの橋として架かり、魚河岸の跡には記念碑が立っています。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-361
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1イ
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1965.1038
出典・参考
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