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名所江戸百景 深川洲崎十万坪
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 107

深川洲崎十万坪

めいしょえどひゃっけい ふかがわすさきじゅうまんつぼ

One Hundred Famous Views of Edo: Fukagawa Susaki and Jumantsubo

雪に覆われた深川の十万坪を、空から舞い降りる鷲の目の高さで見下ろした一図です。画面上部の大きな鷲と、白く広がる原野、遠くの山が、大胆な構図として広く知られます。

制作年
安政4年(1857)閏5月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
十万坪(深川洲崎)(東京都)
遠くに見える場所
筑波山

作品について

画面の上に、翼を広げた一羽の鷲が獲物を探すように頭を下へ向けています。その下には雪の積もった十万坪の原野と海辺が広がり、水面には桶のようなものが一つ浮かびます。遠くの地平には雪をかぶった山が白く小さく見えます。見る人は鷲と同じ高さから、冬の原野を見下ろすことになります。

鷲の焦げ茶の羽と、藍色の空、白い雪原の三つで画面がまとまっています。鳥を大きく、地上を小さく描いて高さと広さを一度に見せる、この揃物でもとりわけ大胆な構図です。羽の細かな描き込みにも摺りの技が見られます。

十万坪は享保の頃に深川の東の海辺を埋め立てて開かれた新田で、その広さから十万坪と呼ばれました。人の少ない寂しい土地で、冬には鳥の集まる場所だったと考えられます。遠景の山は筑波山とされます。

冬の部の図で、「蓑輪金杉三河しま」の鶴と並び、鳥を主役にした図の代表です。メトロポリタン美術館やシカゴ美術館など、海外の美術館にも多くの刷りが残っています。

描かれた場所の今

十万坪の辺りは今の江東区千田・千石・海辺のあたりとされ、明治以降は工場、戦後は住宅の並ぶ町になりました。原野の面影はありませんが、周りには小名木川や横十間川などの運河が残り、新田の名残をとどめています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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