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名所江戸百景 蓑輪金杉三河しま
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名所江戸百景 ・ 102

蓑輪金杉三河しま

めいしょえどひゃっけい みのわかなすぎみかわしま

One Hundred Famous Views of Edo: Minowa, Kanasugi, Mikawashima

江戸の北の郊外、三河島の湿地に舞い降りる丹頂の鶴を描いた一図です。画面の上から大きく翼を広げる一羽と、水辺に立つもう一羽を対にして、冬の静かな田園を描いています。

制作年
安政4年(1857)閏5月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
三河島(東京都)

作品について

画面の上から、翼を大きく広げた丹頂が首を下へ伸ばして舞い降りてきます。その下の水辺にはもう一羽が立ち、空を見上げています。中ほどには田と湿地が広がって農夫が小さく見え、右手には枝を張った木が立ちます。奥の地平には木立と家並みが連なります。

白い鶴の翼が画面の上半分を大胆に覆い、手前の藍の水と緑の岸、夕暮れの紅の空とで色がまとまります。大きな鳥を前景に置いて遠景と対比させる手法は、冬の部の「深川洲崎十万坪」の鷲とも通じます。

三河島の一帯は将軍の鷹狩りの場で、冬に飛来する鶴に餌を与える「鶴御飼付場」が設けられていました。鶴は手厚く守られ、将軍の鷹狩りで捕らえた鶴は朝廷に献上されたと伝わります。

冬の部の図で、題は蓑輪・金杉・三河島という三つの村の名を並べています。江戸の町から少し離れた郊外の風景を、鳥を主役にして描いた一図です。冬に鶴の訪れる土地として知られた三河島らしさを、二羽の鶴の姿だけで伝える構成になっています。

描かれた場所の今

三河島は今の荒川区荒川・東日暮里のあたりで、JR常磐線の三河島駅に地名を残しています。明治以降に工場と住宅が建ち並び、鶴が舞い降りた田や湿地は姿を消して、下町の住宅地になりました。地名の碑や寺社に昔の村の名残がうかがえます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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