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名所江戸百景 水道橋駿河台
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 48

水道橋駿河台

めいしょえどひゃっけい すいどうばしするがだい

One Hundred Famous Views of Edo: Suido Bridge and Surugadai

端午の節句に揚げられた大きな鯉のぼりを手前に置き、水道橋と駿河台の町並み、遠くの富士山を望んだ図です。空を泳ぐ鯉と屋敷町に立つ幟の数々が、初夏の江戸の祝いの景色を伝えます。

制作年
安政4年(1857)閏5月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
駿河台(東京都)、神田川(東京都)
遠くに見える場所
富士山

作品について

画面の左半分を、黒い大きな鯉のぼりが斜めに占めています。右にはそれを揚げる竿が縦に立ち、その向こうに駿河台の屋敷町が広がって、あちこちに幟や吹き流し、小さな鯉のぼりが揚がっています。右下には神田川に架かる水道橋と、傘を差して歩く人々が見え、遠くに富士山がそびえます。

鯉の鱗を濃淡の墨で細かく表し、目の青が強い印象を残します。手前の鯉を極端に大きく、遠くの町と富士を小さく描く大胆な遠近法は、揃物の中でもとくに名高い構図の一つです。

駿河台は神田川の南の高台に旗本屋敷が並んだ武家地で、水道橋は近くで神田上水の懸樋が川をまたいでいたことからの名とされます。五月五日の端午の節句には、男の子のいる家で幟や鯉のぼりが揚げられ、町の空を彩りました。

夏の部の代表作の一つで、改印は安政4年閏5月です。鯉のぼりを主役にしたこの図は、名所に季節の行事を重ねて描くこの揃物の特色をよく示しています。

描かれた場所の今

水道橋は今も神田川に架かり、近くにはJR水道橋駅や東京ドームがあります。神田上水の懸樋の跡は近くに碑として残り、駿河台は大学や病院の建ち並ぶ街になりました。川沿いの斜面には今も緑が残っています。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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