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名所江戸百景 亀戸梅屋舗
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 30

亀戸梅屋舗

めいしょえどひゃっけい かめいどうめやしき

One Hundred Famous Views of Edo: Plum Garden at Kameido

亀戸の梅屋敷で名高かった「臥竜梅」の太い幹を、画面の手前いっぱいに置いた図です。赤く染まった空を背に白い梅がほころび、幹の向こうに小さく見える見物の人々が、名木の大きさと奥行きを際立たせています。

制作年
安政4年(1857)11月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
亀戸(東京都)

作品について

画面を左右に横切る黒く太い幹が臥竜梅で、竜が地を這うように枝をくねらせています。幹の間からは、柵に囲まれた梅林と花を眺める人々の姿が小さくのぞきます。上の方では、細い枝先に白い花が点々と開いています。

空は上が濃い赤、下へ向かって白くぼかされ、地面は鮮やかな緑です。手前の幹を極端に大きく、奥の人物を小さく描く大胆な遠近法で、見る人は木の根元から梅林をのぞき込むような位置に立たされます。

梅屋敷は亀戸天神の近くにあった商家の庭で、臥竜梅は江戸でいちばん名高い梅の木でした。梅の季節には江戸中から見物人が訪れ、花見の行楽地としてにぎわいました。名木はのちの水害で枯れ、梅屋敷は明治の末に廃園になりました。

春の部を代表する、揃物の中でもよく知られた一図です。ゴッホが1887年にこの図を油彩で写し、その模写はファン・ゴッホ美術館に伝わります。手前の幹を大きく見せる構図は、西洋の画家にも強い印象を与えました。

描かれた場所の今

梅屋敷は明治43年(1910)の水害で梅が枯れて廃園になり、今は江東区亀戸3丁目の北十間川沿いに跡を示す碑が立つだけです。近くの亀戸天神社では今も梅が咲き、早春には梅まつりが開かれてにぎわいます。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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