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名所江戸百景 増上寺塔赤羽根
画像:Art Institute of Chicago(作品ページ(新しいタブで開きます))(当サイトで縮小して掲載) CC0(新しいタブで開きます) 拡大して見る

名所江戸百景 ・ 53

増上寺塔赤羽根

めいしょえどひゃっけい ぞうじょうじとうあかばね

One Hundred Famous Views of Edo: The Pagoda at Zojo Temple and Akabane

芝の増上寺の五重塔を右に大きく置き、その足もとを流れる古川と赤羽橋、対岸の大名屋敷を見下ろした図です。赤い塔と青い川、屋敷の白壁が鮮やかに並んでいます。徳川家の菩提寺と大名屋敷の並ぶ、芝の景色を伝えます。

制作年
安政4年(1857)1月
技法・形式
木版画(浮世絵)
揃物
名所江戸百景(全119図)
描かれた場所
増上寺(東京都)

作品について

画面の右端を、朱塗りの五重塔の二層分が占めています。その下を古川が手前から奥へ曲がって流れ、赤羽橋が架かります。左岸には長い白壁の大名屋敷が続き、その奥の木立の上に高い火の見櫓がそびえ、中ほどには鳥居も見えます。川には小舟が浮かび、岸の道を人々が行き交います。

塔の朱と軒の緑、川の青、土手の緑を重ねた、色の対比の強い図です。塔を画面の端で切り、川を斜めに流して、高い所から見下ろす視点を作っています。塔の上から眺めたような高い位置で、町の広がりを一望させています。

増上寺は徳川家の菩提寺で、五重塔は江戸の名所でした。対岸は久留米藩有馬家の上屋敷で、高い火の見櫓は江戸一の高さとして知られ、屋敷内の水天宮には参詣人が集まったとされます。

夏の部の1図です。増上寺はほかに「江戸百景余興 芝神明増上寺」にも描かれています。塔を前景にして遠くを見せる構図は、浅草寺の塔を描いた図などにも通じます。

描かれた場所の今

増上寺は今も芝公園にあり、東京タワーを背にした三解脱門や大殿が知られます。五重塔は1945年の空襲で焼けて残っていません。古川と赤羽橋は今もあり、上を首都高速が通ります。有馬家の屋敷跡は病院や事務所の街になりました。芝公園は都心の緑の憩いの場です。

どこで見られる?

展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。

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出典・参考

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