名所江戸百景 ・ 53
増上寺塔赤羽根
めいしょえどひゃっけい ぞうじょうじとうあかばね
One Hundred Famous Views of Edo: The Pagoda at Zojo Temple and Akabane
作品に ついて
画面の右端を、朱塗りの五重塔の二層分が占めています。その下を古川が手前から奥へ曲がって流れ、赤羽橋が架かります。左岸には長い白壁の大名屋敷が続き、その奥の木立の上に高い火の見櫓がそびえ、中ほどには鳥居も見えます。川には小舟が浮かび、岸の道を人々が行き交います。
塔の朱と軒の緑、川の青、土手の緑を重ねた、色の対比の強い図です。塔を画面の端で切り、川を斜めに流して、高い所から見下ろす視点を作っています。塔の上から眺めたような高い位置で、町の広がりを一望させています。
増上寺は徳川家の菩提寺で、五重塔は江戸の名所でした。対岸は久留米藩有馬家の上屋敷で、高い火の見櫓は江戸一の高さとして知られ、屋敷内の水天宮には参詣人が集まったとされます。
夏の部の1図です。増上寺はほかに「江戸百景余興 芝神明増上寺」にも描かれています。塔を前景にして遠くを見せる構図は、浅草寺の塔を描いた図などにも通じます。
描かれた 場所の 今
増上寺は今も芝公園にあり、東京タワーを背にした三解脱門や大殿が知られます。五重塔は1945年の空襲で焼けて残っていません。古川と赤羽橋は今もあり、上を首都高速が通ります。有馬家の屋敷跡は病院や事務所の街になりました。芝公園は都心の緑の憩いの場です。
どこで 見られる?
展示は時期によって入れ替わります。訪れる前に、各館の展示情報を確かめてください。
この作品を所蔵する館
- 東京国立博物館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・台東区 作品番号 A-12499-368
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1イ
- 国立国会図書館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
東京都・千代田区 作品番号 寄別1-8-2-1
海外の所蔵館
- シカゴ美術館所蔵館の作品ページ(新しいタブで開きます)
シカゴ 作品番号 1925.3757
出典・参考
- Art Institute of Chicago: The Pagoda at Zojo Temple and Akabane (Zojoji to, Akabane), from the series "One Hundred Famous Views of Edo (Meisho Edo hyakkei)"(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- ColBase(東京国立博物館): 名所江戸百景 増上寺塔赤羽根(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
- Wikipedia: One Hundred Famous Views of Edo(新しいタブで開きます)(2026-10-19 確認)
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